「めちゃくちゃな防疫」韓国メディアが日韓戦当日の“コロナ対策”に苦言!「Kリーグのほうがはるかに優秀」

2021年03月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「韓国と比べて、最初の時点で危険な環境だった」

日韓戦から5日が経過するなか、韓国メディアが日本の“コロナ防疫”に異議を唱えた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部:JMPA代表撮影)

 韓国国内ではいまだ、日韓戦惨敗による議論が活発に交わされている。

 先週金曜日に横浜で行なわれた日本代表vs韓国代表のフレンドリーマッチは、ホームチームが攻守両面でライバルを凌駕して3-0の完勝を収めた。韓国は欧州組をほとんど呼べなかった点を差し引いても内容が拙く、パウロ・ベント監督の采配および指導力、選手たちの覇気の欠如、さらには大韓サッカー協会のバックアップ体制など批判の矛先は多岐に及び、協会会長のチョン・モンギュ氏が謝罪声明を公表する事態にまで発展した。

 そんななか、日韓戦から5日が経過したタイミングで切り口の異なる論調を示したのが、全国スポーツ紙『スポーツソウル』である。日韓戦当日の日産スタジアムにおけるコロナ感染対策が杜撰であったと指摘し、あらためて問題提議するに至ったのだ。

 同紙は「あの一戦を迎えるにあたって、韓国における最大の関心事は"防疫状態"だった」と書き出し、「ソン・フンミンなど多数の海外組が不在で"2軍"状態だった韓国の劣勢は十分に予想できたため、試合前から『選手たちが健康な状態で帰ってくることが重要』という意見が多数を占めていた」と続ける。
 
 そのうえで、当日の会場の防疫は「中継画面に映った様子だけを見ると、韓国、とくにKリーグの防疫指針と比べてめちゃくちゃだった」と断じる。そして矢継ぎ早に問題点を羅列した。

「2階席を空けておいて(1階の)中央席に観客を集中」
「観客間のソーシャルディスタンスはほぼ取られていなかった」
「マスクをしていない観客を簡単に見つけられた」
「マスクを外して食事をする観客もいた。注意する係員も不在」
「発声応援は禁止されていたが、ところどころに防疫規則を破る観客がいた」

 といった調子だ。

 加えて「韓国において日本は、新型コロナの防疫が杜撰な国だという評価を受けている」として、日本の3月26日の感染者数が1977人であったと紹介。「試合前には日本代表のコーチに陽性判定が出た。それより前には、Jリーグのガンバ大阪でクラスターも発生している。日本サッカー協会はJリーグの防疫規則に従って今回の試合を準備するとしていたが、最初の時点で韓国と比べて危険な環境だった」と畳みかけている。

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