「みんなでSNSボイコットを」ベイルが同僚の人種差別被害を受け大胆提言!過去には“24時間限定”で実施

2021年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パスポートが必要だ」

現在は代表活動中のベイル。人種差別根絶へ、不退転の決意を示した。(C) Getty Images

 悪質な人種差別や誹謗中傷などが問題となっているSNS。今月26日には多数のフォロワーを抱える元フランス代表のティエリ・アンリがSNSからの完全撤退を表明し、世界中で話題となった。

 今後、ボイコットは続くのか注目が集まるなか、ウェールズ代表の活動中のガレス・ベイルが同僚の被害を受け、同調の姿勢を示している。英紙『Daily Mail』が伝えた。

 今回、新たな問題が起こったのは、27日に行なわれたメキシコとの国際親善試合(〇1-0)の後だった。ウェールズ代表FWラビ・マトンドとDFベン・カバンゴが、一部の心ないファンからインスタグラムに人種差別的な言葉や猿の絵文字を書き込まれるという被害に遭ったのだ。これに対し、キャプテンを務めるベイルは、具体的な改革案を提示している。

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「もうパスポートが必要だ。そうすれば彼らを追いかけ、責任を追及することができるし、こんなひどいことを言う人はいなくなるだろう。現在は誰でもアカウントを作成でき、何かを発言し、それを削除することができる。発言者は誰なのか、どこの国の人なのか分からなくなっているんだ」

  また、「みんなが一緒になってボイコットし、声明を出す」ことが重要であると説いている。

「ひとりやふたりではなく、スポーツ界やその他の分野で影響力のある多くの人々が、一斉にキャンペーンを行なったら、間違いなく助けになると思う。もし実現するのならば、僕は大賛成だ」

 2019年4月にはイングランドとウェールズのプロサッカー選手たちは、SNSの運営側などの人種差別への対応の甘さに抗議し、24時間のSNSボイコットを実施している。事態がより深刻化している今、ベイルの問題提起は傾聴に値すると言えるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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