【三浦泰年の情熱地泰】弱すぎた韓国、5-0でもおかしくない内容…無音声で見た日韓戦の正直な感想は?

2021年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本が良かったのか、韓国が悪すぎたのか?

主力の欧州組が合流できなかったとはいえ、韓国にはいつもの激しさや粘りが全くなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日韓戦を見て、つまらない試合だった……と言ったら勘違いされてしまうが、こんな歯応えのない韓国に勝っても「嬉しくないのでは?」と思うような試合だった。

 音声をゼロにして見ていたので間違いない。周囲の声に煽られていない正直な僕の感想であろう。

 サッカーの見方は、実況や解説、ゲスト評論家たちのコメントやそのテンションにより、どうしても誘導されがちだ。だが今回は、極力冷静に客観的な見方をしたつもりだが、こんなに弱く、怖さもない韓国を見たのは初めてだった。

 イヤ、見方を変えれば「強い!日本代表」だったのかもしれない。

 後ろから落ち着いてしっかりボールを動かすこともできていた。韓国の前線からのプレスを受けても、プレッシャーなど全く感じない様子でボールを保持できる冨安と吉田、2人のセンターバック(CB)。韓国のCB2人は逆に日本の前線からのプレッシャーに引っ掛かることも多く、しっかりボールを運べない。

 ビルドアップのリズムとテンポも日本はワンタッチ、ツータッチを上手く使いながらドリブルで運ぶトラップの位置、方向も韓国選手の逆を突く。

 一方韓国は詰まって困ると、簡単に蹴ってしまう。リズムも出ない、テンポもない。個人の技術も見えない……。音声ゼロだから、誰が誰だか、どこのチームなのか? 韓国チームのメンバーは分からない。途中でこの相手は「U-24のオリンピック代表か?」と聞いたくらいだった。

 それでも今までだったら、結局は2-0から2-2となり、サッカーの質では勝る日本代表に対してなんだかんだの根性、プライドで、終盤まで韓国が意地を見せるのではと思いきや、全く気持ちも入っていないように見える。

 逆にファウルもできない、根性も通用しない。

 これは日本がいいの? 韓国が悪いの? 批評が難しい試合内容になってしまった。

 しかしサッカーで言えることは、この試合ができたからと言ってワールドカップ行きが決まったわけでもなく、次の韓国との試合に勝てると決まったわけでもない。

 実際に練習試合で良い試合ができたという過去の真実にはなったであろうが、未来を絶対的に証明するものではないということだ。

 本番に強い韓国、弱い日本と言われないように、次もこの力を何処が相手であっても、実証していかなくてはならない。

 バックラインでは海外組と国内組の融合がなされ、しっかり統率できていたが、攻撃陣は海外組。大迫、鎌田、南野の存在感も高く、伊東もパフォーマンスの内容はさておき、以前よりも自信と風格を感じさせていた。

【PHOTO】日本3-0韓国|2021年初戦は韓国相手に3得点で勝利!

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