「影響力は小さくなっている」リバプール地元紙が南野拓実の現状にチクリ。突きつけられた課題とは?

2021年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最近のミナミノは他のチームメイトと同様に…」

1か月ゴールが遠ざかる南野。再び存在感を高めることはできるか。(C) Getty Images

 リバプール地元紙『Liverpool Echo』がレンタル移籍中の南野拓実の現状を伝えている。

 南野は今季、リバプールでプレミアリーグ初ゴールをマークするも、出場機会を伸ばせず。2月からは心機一転、同リーグのサウサンプトンへの武者修行を敢行した。すると、デビュー戦で早速初得点を挙げるなど、出場3試合で2ゴールとハイパフォーマンスを披露。しかし、好調は長くは続かない。負傷や過密日程のなかでパフォーマンスは徐々に下降し、およそ1か月ゴールから遠ざかっている。

 そんな日本代表MFに対し、『Liverpool Echo』はこう報告している。

「ミナミノはすでにレッズでプレーした時間の1.4倍プレミアリーグでプレーしている。そのなかで最初のニューカッスル、ウォルバーハンプトン、チェルシーとの3試合で2得点を挙げた。だがそれ以来、出場時間はやや限られており、その影響力も小さくなっている」

 決して地位は安泰ではなくなっている南野。続けて「ラルフ・ハーゼンヒュットル監督はまだミナミノを完全には信頼していない」と、今後の定位置争いにも言及がなされている。
 
「彼のポジションを巡っての競争は激化しており、面白いことになりそうだ。指揮官は、スチュアート・アームストロングが大好きなので、彼がチームから外れることはないだろう。そしてネイサン・レドモンド、ムサ・ジェネポ、セオ・ウォルコット、そして若いネイサン・テラもブレイクしている。彼が居場所を確保するためには、パフォーマンスを向上させなければならない」

 そのうえで、クリアすべき具体的な改善点も挙げた。

「最近のミナミノは他のチームメイトと同様に、最終局面での適切なラストパス、もしくはシュートに課題を残している。ユルゲン・クロップ監督にリバプールでの将来を納得させるためにも、あるいはハーゼンヒュットル監督のもとでセインツへの完全移籍を掴むためにも、リーグ終了までにこの点を大幅に改善する必要があるだろう」

 リバプール指揮官は以前に「今回のレンタル移籍はピッチでのチャンスを与えるための一時的なものだ」とも発言しているが、果たして……。26歳のアタッカーは自力で道を切り拓くことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】なんという落ち着き!南野が難敵チェルシーから奪ったゴールはこちら(29秒~)

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