【移籍市場超速報】ミラノとアテネの「ホットライン」に要注目

2015年04月29日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

インテルはウディネーゼのMFアランにも触手。

インテルとオリンピアコスが移籍に関して情報交換。インテルはオリンピアコスのGKヒメネスなどに、オリンピアコスはこのポドルスキなどに興味を示している。 (C) Getty Images

 インテルのマルコ・ファッソーネGD、ピエロ・アウジリオSDは先週、オリンピアコスのピエール・イッサTDと情報交換のミーティングを持った。
 
 オリンピアコスは、インテルが保有権を持つズドラブコ・クズマノビッチ、エセキエル・スケロット(キエーボにレンタル中)、サフィル・タイデル(サッスオーロにレンタル中)、そしてアーセナルからレンタル中のルーカス・ポドルスキに興味を持っている模様。
 
 一方インテルは、チャンピオンズ・リーグのユベントス戦(グループステージ)で目立ったパフォーマンスを見せたオリンピアコスのスペイン人GKロベルト・ヒメネスを、サミール・ハンダノビッチ放出時の後釜候補としてマークしているほか、93年生まれの元フランスU-19代表左SBアルトゥール・マスアクにも関心を持っている。
 
 マスアクは今冬ミランに代理人から売り込みがかけられた選手で、過去にはユベントスも興味を持って追っていたことがある。ミラノとアテネのホットラインには今後も注目が必要だ。
 
 ちなみにインテルは、4月28日に対戦したウディネーゼのブラジル人MFアランを昨夏から追い続けており、アウジリオSD、そしてウディネーゼのジャレッタSDも移籍の可能性を示唆している。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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