「キャリアの中で一番大事な試合になる」日韓戦を前に吉田麻也が強く訴えたいこと

2021年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「二度と韓国に負けたくないと思いました」

韓国戦に向け、並々ならぬ決意を示した吉田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 伝統の日韓戦に向け、吉田麻也は並々ならぬ決意を示した。

 韓国戦前日のオンライン取材に応じた吉田は、アジアのライバル国である韓国との一戦について問われると、次のように応じた。

「日本代表で戦う以上、最も大切な試合だと思います。もちろん、どの試合でも日本代表戦は大事ですけど、韓国代表と戦うことは大切なことで、絶対に勝たなければいけない試合になるんじゃないかと思っています。僕たちたけでなく韓国も同じように思っていると思うので」

 韓国戦を"最も大切な試合"と捉える理由は?

「あくまでもスポーツ的にライバルのチーム。個人的なことを言うと、ロンドン・オリンピックで負けた時には、本当に悔しくて、二度と韓国に負けたくないと思いました」

 吉田がオーバーエイジで参戦していた2012年のロンドン五輪で、日本は3位決定戦で韓国と対戦。試合は0-2で敗戦。メダルを手にすることはできなかった。

 また、韓国との親善試合は10年ぶりで、2011年8月の対戦では3-0で勝利。吉田もこの試合でピッチに立っている。以後、東アジアカップやE-1選手権での対戦はあるが、吉田は出場していない。それだけに、「韓国と対戦するのを楽しみにしてきたので。個人的には、すごく大切な一戦になる」と語る。

 対韓国戦について、吉田は「その重要性だったり、"勝たなければいけない"かを伝えられたギリギリの世代」と自身について話す。当時はたとえば"足が折れても"や"身体が壊れてもぶつかって勝たなければいけない"といった風潮もあったようだ。

 そうした表現をそのまま下の世代に伝えるかどうかは迷うところだが、「確実にひとつ意識してほしいのは、キャリアの中で一番大事な試合になる」ということだ。
 
 勝負のポイントに挙げるのは「一つひとつの球際」だ。

「韓国はやっぱり、昔からそういうところの強さがありますし、同じアジア人ですけど、フィジカル的に日本より優れているのは間違いなくあると思う。そこでの勝負に、一つひとつ勝っていくことが大切になってくる。

 最近の印象では、非常に技術的に優れている選手が多くて、でも後ろはフィジカル的に優れている選手が多い。そこがひとつのキーになるんじゃないかな。いかにそこで戦って、自分たちの土俵にもっていけるか」

 韓国との一戦はタフな試合になりそうだが、球際の勝負ひとつとっても個々が魂をこめた戦いを見せ、勝利を勝ち取りたい。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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