「反省、反省、反省という日々が続いた」FC岐阜の柏木陽介、移籍後初の会見で心境明かす。「J1まで」の決意も

2021年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分がしたことに対してすごく反省をするという日々がほとんどでした」

移籍後初めての会見で心境を明かした柏木。写真提供:FC岐阜

 J3のFC岐阜に移籍したMF柏木陽介が3月17日、移籍後初めての会見に臨み、違反行為を改めて陳謝するとともに、現在の心境や新天地での決意を語った。

 柏木は先月、前所属の浦和レッズでの沖縄キャンプ中に「原則外出禁止」のルールを破り、チームメイトの杉本健勇とともに外食していたことが判明。両選手には厳重注意と罰金が科せられ、杉本はチームに復帰も、柏木は繰り返しの規律違反であったため、チームへの復帰を許されず移籍する運びとなった。その後、今月12日に柏木の岐阜移籍が正式に発表され、同17日に移籍後初めての会見がオンラインで行なわれた。

 会見で柏木は「自分の行動で多大な迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思っています」と違反行為について、改めて謝罪の言葉を述べると、「11年間たくさんの人に支えられてプレーできた。僕に携わってくれた浦和レッズのすべてのみなさんに感謝しているし、本当に応援してくれてありがとうございましたという気持ちでいっぱい」と古巣となった浦和への感謝の想いを述べた。

 当時所属していた浦和で、コロナ禍での外食禁止というチームの規律を乱したことで柏木は即座に謹慎処分を言い渡され、チームを離れることとなった。その後は反省しきりの日々を送ったと明かす。
「最初の方は反省、反省、反省という日々が2週間ほど続いたなかで、やってしまったことは変えられないということも含めて前を向く努力をしていったという1か月でした。ただ、やはり自分がしたことに対してすごく反省をするという日々がほとんどでした」

 そうした日々が続く中で、「やはりサッカーをしたいという気持ちと、家族や子どもに対してもサッカーをしている姿を見せたいという気持ちが強かった。周りの人にもプレーを続けてほしいと言われて」徐々にプレーへの意欲を取り戻していったという。
 


 移籍については、岐阜からのオファーが一番に届いたと明かす。「それが本当に嬉しかった」と言うが、初めの2週間は「心の整理がついていなかったので、考えがまとまらないまま(時間が)過ぎていった」という。それでも、「一番最初に声を掛けてくれたFC岐阜さんに行くことが、今の自分にとって一番プラスになると思った」と決断した。

 新天地での目標はもちろんJ2昇格だが、柏木の目指すところはJ2にとどまらない。「J2昇格というよりJ1まで考えてここに来た。それを全面的にプレー、そして態度で示していきたい」と決意を語った。

 気になるコンディションについては、「1か月ちょっとひとりでトレーニングする時間はあった。走るしんどさはない」と言いながらも、「人とサッカーをしていなかったのが現状だったので、周りの見え方、ボールタッチのフィーリングで戻ってきていない部分も少しある」と本音も明かす。ただし、「身体を維持できたのは非常にポジティブ。できるだけ早く、一人ひとりの選手の特徴を掴みつつ、チームのやり方を把握して、自分の良さを出せるようにしたい」と意気込んだ。

「中途半端な気持ちで来たわけじゃない。FC岐阜を昇格させる、強くするということが目標なので、それに向かって全力で取り組みたい」とも語った柏木。救いの手を差し伸べたクラブの恩に報いるべく、背水の構えで今季の戦いに挑むつもりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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