「日本人で誰もやったことのないチャレンジを」ネフチ加入の本田圭佑、入団会見で何を語った? 東京五輪へのビジョンも明かす

2021年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「五輪は簡単な道ではないが…」

自身8か国目の挑戦が正式決定した本田。会見はすべて英語で対応した。(C) REUTERS/AFLO

 本田圭佑は3月15日、アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーと正式に契約をかわしたことを発表。オンラインで入団会見を行なった。

 会見冒頭で背番号「4」のユニホームを披露した本田は、「ここに来ることができてとても幸せ」とコメント。クラブのマフラーを首にかけて臨み、地元記者の質問に通訳を介して英語で対応した。加入の理由を「常に新しい挑戦がしたい。だからここにいる」などと語った。

 契約期間は今シーズン終了までとなっているが、現地メディアはシーズン終了後の交渉で契約を延長する可能性を伝えている。この点について現地記者から質問が飛ぶと、本田は「まだ分からない。シーズンが終わってから考える。大切なのは優勝のチャンスを掴むことだ」と語るにとどめた。

 アゼルバイジャンを選択した理由については、このように述べている。

「皆さんご存じのように、1月に別のクラブと契約していた。でもそれが色んな事情でダメになって、ヨーロッパでプレーするための選択肢は限られていた。そんななか、ネフチ・バクーという素晴らしいクラブから声をかけてもらって、機会を与えてくれた。僕は、今までに誰もしたことのない、日本人で誰もやったことのないチャレンジがしたい。アゼルバイジャンでプレーする日本人は第一号だと聞いている」


 
 また、これまでに名古屋グランパス(日本)、VVV(オランダ)、CSKAモスクワ(ロシア)、ミラン(イタリア)、パチューカ(メキシコ)、メルボルン・ヴィクトリー(オーストラリア)、フィテッセ(オランダ)、ボタフォゴ(ブラジル)でプレーしてきた34歳のMFは、アゼルバイジャンが8か国目の挑戦となる。本田は会見で、「できればもっといろんな国でもプレーしてみたい」と意気込みを語った。

 そして、東京五輪への想いも新たにしている。

「出場は不可能ではないが、簡単な状況でもない。オーバーエイジは3人しか選ばれないので、そのためには監督に自分の実力を示さなければならない。そのためには、ここで実力を発揮し、良いプレーをすること。そうすれば可能になると思っている」

 アゼルバイジャン・リーグでは最多タイの8度、カップ戦で7度の優勝を誇るネフチは、国内屈指の強豪だ。今シーズンも、20節終了時点で昨季王者のカラバフと同勝点(42)ながら、直接対決の結果により、8チーム中のトップに立っている(4回総当たりの全28試合)。

 「とにかく優勝に貢献するために、全力を尽くす」と語った日本のカリスマは、ネフチを2012–13シーズン以来8年ぶりのリーグ制覇に導けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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