「クボよりもはるかに質は低いが…」久保建英がライバルのカメルーン代表DFに劣っている“3つの資質”とは? 現地メディアが指摘

2021年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ボルダラスは魔法よりも筋肉を必要とする」

久保から右サイドハーフの定位置を奪回したのが、SBが本職のニョム(右)だ。(C)Getty Images

 冬の移籍市場でビジャレアルからヘタフェヘと籍を移した久保建英。出場機会を求めての移籍だったが、直近5試合はベンチスタートとスーパーサブ的な役割に甘んじている。

 そもそも、得点力不足に喘いでいたヘタフェのホセ・ボルダラス監督は、「攻撃で違いを作れる選手」を望み、久保を獲得した。加入当初は、時同じくしてバルセロナからやって来たMFカルレス・アレニャとともに先発で起用したものの、失点が増加して連敗が続いたことで、守備的なスタイルに回帰。久保の主戦場である右サイドハーフには、右SBが本職のアラン・ニョムを再びレギュラーとして起用している。

 スペイン・メディア『HOLA NEWS』は3月12日、「出場機会を熱望していた日本人にとってヘタフェは最適であるかに思われたが、あるプレーヤーがそのドアを閉めているため、期待は満たされていない」として、久保とニョムの比較記事を掲載している。
 
 記事は、32歳のカメル―ン代表DFについて、「クボよりもはるかに質の低い選手だ。ゲームビジョンが欠如していて、ボールを蹴れば精度を欠き、中央でのプレーは効率が低下し、ボールコントロールが不完全になることもある。ほとんどすべてのスタッツで、若い日本人選手よりも数字が劣っている」と指摘。それでも起用されている理由について、次のように分析している。

「ニョムは久保を凌駕する3つの資質を持っている。1つ目は、ボルダラス監督の完全かつ絶対的な信頼を得ていることだ。ボルダラスは、ほとんどの場合、彼を考慮に入れている。第2に、これ以上ないほどの献身性がある。そして第3に、クボには欠けている、悪役として敵を錯乱させるのを美徳とする能力だ」

 ヘタフェは13日、首位のアトレティコ・マドリーをホームに迎える。『HOLA NEWS』が「ボルダラスは魔法よりも筋肉を必要とする」と綴ったように、ニョムが先発で出場する可能性が高い。

 だが、リードを奪われる展開になれば、必ず出番はやってくるはずだ。その時、昨シーズンにマジョルカで披露したように、アトレティコの守備陣をきりきり舞いさせるようなプレーが見せられるか。ニョムにはない"魔法"を、久保は持っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部 

【動画】アトレティコDFを激怒させた久保建英の2人抜きドリブル(3分~)

【動画】現地メディアが称賛!スペイン代表FWを翻弄した久保建英の超絶テクニックはこちら(2分~)

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