なぜ韓国代表はコロナ禍で“アウェーの日韓戦”を受け入れたのか―― 政府を動かした「異例の措置」とは?

2021年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

“海外組”在籍クラブには招集リクエストを送付済み

日韓戦が実現するのは19年12月のE-1選手権以来。この時は日本が0-1で敗れている。(C)SOCCER DIGEST

 日本サッカー協会(JFA)は3月10日、日本代表が今月25日に日産スタジアムで韓国代表と親善試合を行なうことを発表した(キックオフ時間は未定)。フレンドリーマッチでの対戦は、2011年8月以来約10年ぶりとなる(3―0で日本が勝利)。

 コロナ禍でのアウェー遠征は、感染のリスクがあるだけでなく、帰国後の「隔離措置」が必要となる。その状況で、なぜ韓国側は日本からの打診を受け入れたのか。

 大韓サッカー協会(KFA)の前韓進事務総長は同日、次のようなコメントを発表した。韓国のスポーツメディア『スポータルコリア』が伝えている。

「6月に開催される2022年カタール・ワールドカップのアジア2次予選4試合と下半期から始まるワールドカップ最終予選が控えており、代表のチーム力のチェックが必要な時だ。コロナウイルスによる難しさはあるが、今後のワールドカップ予選などを考慮し、貴重な国際Aマッチ期間を積極的に活用することに決めた」

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 前事務総長は、国外でプレーする選手には、「招集対象選手が所属する海外のクラブには、すでにリクエストの公文書を送って協議中である」とし、"国内組"にも特例措置を採ることも明かしている。

「Kリーガーは帰国後、最初の7日間は坡州ナショナルフットボールセンターで隔離し、残りの7日間は所属チームに復帰して試合の出場が可能なように、政府と協議を終えた。これにより、Kリーグのクラブにも(選手派遣の)協力を要請する計画だ」

 政府をも動かして、実現させた韓国代表。欧州組の招集はハードルが高いものの、国内組のベストメンバーで挑んでくる可能性は少なくなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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