「アンラッキー!」二転三転の末のゴール直後、ハーランドがセビージャ守護神へ“猛口撃”!一触即発の雰囲気に…

2021年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ノーゴール→PK→PK→ゴール

得点直後にハーランド(右)は、相手選手とちょっとした口論になった。(C) Getty Images

 二転三転の末の、少々ややこしいイザコザとなっている。

 現地時間3月9日、ドルトムントはチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16第2レグで、セビージャとホームで激突。2-2のドローに終わったものの、第1レグでの貯金が活き、2戦合計5-4で難敵を退けている。そんな白熱の一戦で、ちょっとした問題が起こったのは、1-0で迎えた47分だ。

 前半終盤に先制点を奪ったドルトムントは勢いそのままに、後半も立ち上がりから押し込むなかで、アーリング・ハーランドはトルガン・アザールとのワンツーでペナルティエリア内に侵入すると、最後はGKの動きを冷静に見極め、鮮やかにネットを揺らした。

 しかしここでVARが介入し、オン・フィールド・レビューの末、ノーゴールの判定となってしまう。ただ、今回事態をややこしくしたのが、このとき問題があると判断されたのはゴールに関わるプレーではなく、ひとつ前のアザールのクロスに反応したハーランドがペナルティエリア内で倒された際のプレーであり、その結果ゴールは取り消されるも、ホームチームにはPKが与えられたことだ。
 
 滅多にないケースに両軍は戸惑いを見せるなかで、キッカーを務めたハーランドはシュートを放つが、完全にコースを読まれ、相手守護神ボノに阻まれてしまう。チャンスは完全についえたかと思われたが、そのときだった。ボノがシュートよりも早く、両足をゴールラインから離していたとして、まさかの蹴り直しに。ノルウェー代表FWは2度目の仕切り直しはきっちり決め、幻のゴールから7分後の54分、ようやく待望の追加点が生まれた。

"衝突"が起こったのはその直後である。英紙『The Sun』によれば、ハーランドはゴールが決まるや、ボノに向かって「アンラッキー!」と絶叫。それに怒ったセビージャの選手たちはハーランドに詰め寄り、一触即発の雰囲気となる。それでも即座に数名が仲裁に入り、大きなトラブルは避けられたが、この一連の行為で20歳のエースと、セビージャMFジョアン・ジョルダンにはイエローカードが提示されている。

 一部メディアでは1本目のPKストップの際に、モロッコ代表の守護神が先に"口撃"し、伏線があったとも言われているが、いずれにせよハーランドの行為はスポーツマンシップに反する、褒められるものではなかったかもしれない。

 だが、両者にわだかまりは一切ないようで、試合後には笑顔で拳を突き合わせている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ゴール直後、ハーランドが相手守護神に叫ぶ!決定的瞬間はこちら

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