カルチョの監督人事はサッリ、ディ・フランチェスコを中心に回る!?

2015年04月23日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

下部リーグから若く魅力的な指揮官がセリエAに登場するかも。

下位に沈んでいるものの(16位)、魅力的な攻撃的なサッカーを披露しているエンポリ。チーム作りと采配が評価されるサッリの去就に多くの注目が集まっている。 (C) Getty Images

 ジェノアはジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の続投が既定路線だが、同監督はまだ留任の決断を下していない。そのためクラブは不測の事態に備えて、後任候補のリストアップも進めている。
 
 リストのトップに挙がっている名前は、現在、セリエAで最も引く手あまたな指揮官であるエンポリのマウリツィオ・サッリだが、彼の招聘が難しい場合には、セリエBのフロジノーネを率いて昇格争いに絡んでいるロベルト・ステッローネも候補となる。
 
 一方、サッリを引き抜かれる可能性が高いエンポリも、すでに後任探しに動き出している。
 
 有力候補は、トラーパニをレーガプロ(3部)からセリエBに引き上げたロベルト・ボスカリア、そしてレーガプロでフォッジャを率いてスペクタクルなサッカーを見せているロベルト・デ・ゼルビ。いずれもサッリの路線を引き継ぐに相応しい、攻撃的なスタイルを打ち出している若手監督だ。
 
 サッリと並んでもうひとり、今シーズンのセリエAで高い評価を受け、ステップアップが濃厚と見られているのが、サッスオーロのエウゼビオ・ディ・フランチェスコである。
 
 退団の場合、候補にはサッリ、あるいはこれまでウディネーゼ、パルマ、カターニアなどを率い、現在はセリエBのヴィチェンツァで昇格争いを演じているパスクアレ・マリーノ、さらには現在ミランを率いているフィリッポ・インザーギの名が挙がっている。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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