J内定&プロ入り有力選手が目白押し! 大学生の地域選抜対抗戦「デンチャレ」ベスト11をピックアップ!

2021年03月08日 森田将義

横浜内定の筑波大センターバックは格の違いを見せる

デンソーチャレンジカップで存在感を放った選手たち。写真は、左上から時計回りに、シマブクカズヨシ(新潟医療福祉大)、角田涼太朗(筑波大)、根本凌(鹿屋体育大)、佐々木旭(流通経済大)。写真:森田将義

 大学生の地域選抜チームが日本一をかけて戦う第35回デンソーチャレンジカップ熊谷大会(デンチャレ)が3日から7日にかけて行なわれた。大会屈指のタレントが揃った関東選抜Aの優勝で終わったが、他の選抜チームにも今後の可能性を感じた選手はたくさんいた。今回は目覚ましい活躍をした選手とともにインパクトを残した11名を紹介していく。いずれも来年以降のプロ入りが有力視される選手で、覚えておいて損はない名前ばかりだ。

【画像】デンソーチャレンジカップで輝いた11人! 来季のJ内定プレーヤーやプロ入り内定選手も
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GK
清水羅偉(日本文理大3年/大分トリニータU-18)

 小学生時代のスクールから、U-18までトリニータ一筋。大学への進学も「自分はプロサッカー選手ではなく、トリニータの選手になりたい。近くの大学なら練習参加や特別参加に行けるかもしれない」と同じ大分の日本文理を選ぶほどトリニータ愛が強い守護神だ。GKとしては上背に恵まれたタイプではないが、抜群の瞬発力を活かした好セーブを連発し、グループリーグ突破に貢献。

DF
後藤裕二(順天堂大2年/矢板中央高)

 最前線まで駆け上がる積極果敢な攻撃参加が持ち味の右SB。初戦の東海選抜戦でも右サイドハーフを追い越し、正確なクロスで見せ場を作りつつも、セットプレーではターゲット役となり、ヘディングから2ゴール。本職の守備でも粘り強い対応で、マッチアップする選手をきっちりと封じ込んだ。所属チームの順大では途中出場が多いが、さらなる上も見える選手であるのは間違いない。

DF
角田涼太朗(筑波大3年/前橋育英高)

 2022年シーズンから横浜F・マリノスへの加入が内定しており、昨シーズンにプロデビュー済み。注目選手のひとりとして挑んだデンチャレでは格の違いを見せつける働きふりだった。打点の高いヘディングによる跳ね返しと機動力を活かしたカバーリングで相手の決定機を尽く阻止。「今大会は、ボールを持ってからの余裕があった」と正確な左足を駆使して、攻撃のスイッチも入れた。

DF
孫大河(立正大3年/正智深谷高)

 186cmの高身長を活かした競り合いの強さに加え、スピードも一定以上。他を凌駕する身体能力の高さで、相手の攻撃を食い止めるCBだ。加えて、左足でのキックは飛距離十分で攻撃のスタート地点としても機能する。昨年から所属チームで定位置を掴んだばかりで目立った実績はないが、需要の多いタイプであるため、争奪戦になる可能性は十分あるだろう。

DF
佐々木旭(流通経済大3年/埼玉平成高)

 高校時代はパスが売りのMFだったが、大学2年の夏に人員不足だった左SBへとコンバート。「守備なんてしてこなかった選手なので、何して良いか分からなかった」が、自分自身でも気付いていなかったという縦への推進力が開花した。縦との関係性を活かした攻撃参加とフリーランで積極的にサイドを駆け上がる姿は魅力十分。時にはシュートまで持ち込む攻撃力が、Jクラブから注目される。
 

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