【移籍市場超速報】ローマの英雄トッティ 2016年で引退、フロント入りか? 

2015年04月22日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ローマは1年後に切れるトッティとの契約を延長しない意向を。

ローマ一筋23年目のシーズンを戦うトッティ。出場試合とゴールのクラブ最多記録を更新しつづけるレジェンドは、2016年限りで引退か? (C) REUTERS/AFLO

 ローマは、2016年夏に切れるフランチェスコ・トッティとの契約を延長しない意向であることが分かった。
 
 パロッタ会長をはじめとするクラブ首脳は、トッティはピッチ外でもクラブの未来に欠かせない存在であると見ており、彼が40歳を迎える2016年夏以降は、クラブの幹部として5年契約を結びたい意向だ。
 
 トッティはローマの歴史にとって最も重要なプレーヤーであるだけに、パロッタ会長もその未来については本人と十分に話し合って決めたいと考えており、シーズンが終わったらその機会が持たれることになるだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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