東京Vが愛媛に3発快勝で好スタートを切る!15歳の橋本がJ史上3番目の若さでデビューも

2021年02月28日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

小池が前半に圧巻の2ゴール

3得点の口火を切ったのは小池だ。鮮やかな2ゴールを奪った。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

[J2第1節]東京V3-0愛媛/2月28日/味スタ

 東京ヴェルディは2月28日、J2の開幕節で愛媛FCと対戦。3-0で勝利を収めた。

 永井秀樹監督が率いる東京Vはこの日、4-4-2システムでスタート。GKはマテウス、最終ラインは右から若狭大志、馬場晴也、加藤弘堅、福村貴幸。2ボランチに梶川諒太と山本理仁。サイドハーフは左にプロ初先発となる阿野真拓、左に小池純輝。そして2トップには佐藤優平と端戸仁が並んだ(攻撃時には佐藤はシャドーのような役割で4-3-3に近い形になる)。

 今季から和泉茂徳が指揮を執る愛媛も4-4-2。GKは秋元陽太、最終ラインは右から茂木力也、大谷尚輝、浦田延尚、前野貴徳。2ボランチには山瀬功治と田中裕人を配し、左右のサイドハーフにはそれぞれ川村拓夢、小暮大器。2トップには10番を背負う藤本佳希と近藤貴司が入った。

 序盤こそ呼吸が合わずミスが散見された東京Vだったが、徐々にパスワークのテンポを上げて、チャンスを作り出していく。

 愛媛の集中した守備ブロックを打ち破ったのは37分。佐藤からのパスを受けた左サイドの小池が鋭くカットインし、右足を一閃。綺麗な弾道を描いたシュートはゴール右に吸い込まれていった。
 
 さらに45+3分、再び輝きを放ったのが小池だ。右サイドの若狭からのクロスを胸でコントロールすると、すかさず右足を振り抜き、今度はゴール左隅にシュートを突き刺してみせた。

 後半に入っても東京Vは攻撃の手を緩めない。66分には左サイドのクロスのこぼれ球を山本が押し込み追加点をゲット。勝利をグッと引き寄せるダメ押しの3点目を奪った。

 また79分、永井監督は2種登録の橋本陸斗を起用。橋本は、久保建英、森本貴幸に続く史上3番目の若さでJデビュー(15歳10か月26日)すると、81分には決定機を迎え、後半アディショナルタイムには持ち前のドリブルシュートを披露するなど見せ場を作った。

 一方の愛媛は藤本や近藤の2トップにボールを集めながら攻撃を組み立てていき、さらに後半には左足のキックが特長の内田健太の他、前田凌佑や吉田眞紀人など攻撃的なカードを次々に切ったが、結局決定機をモノにできず無得点。勝点を持ち帰ることはできなかった。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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