【仙台】「王者に何かしてくれんじゃないかと…」プラン的中!次の川崎戦へ繋がる勝点1に手倉森監督は不敵な笑み

2021年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「やりたいことを捨ててでも…」

10人で掴んだ勝点1に手応えを示した手倉森監督。写真:徳原隆元

[J1リーグ1節]広島1-1仙台/2月27日(土)/14:00/エディオンスタジアム広島

 悲劇は27分に起こった。

 一瞬の隙からジュニオール・サントスに抜け出され、GKと1対1という場面になりかけたところで、CBのシマオ・マテはやや遅れ気味にタックル。その場のピンチこそ脱したものの、決定機阻止としてS・マテは一発退場となってしまったのだ。

 守備の要を失った代償は大きく、動揺が広がるなかで、直後の33分にはJ・サントスの強烈なシュートを浴び、先制点を与えてしまう。

 それでも、アウェーチームはずるずると引きずらない。「前半凌いで、後半は交代しながら守備で追加点を与えないようにして、どう隙を突けるかというゲームプラン」(手倉森誠監督)をチーム全員で徹底し、これ以上の失点は許さない。
 
 すると、終了間際の90分だった。なんとか耐え凌ぎ、相手の足も止まってきたなかで、関口訓充は最後の力を振り絞り、敵陣中央からゴール前へ一気に持ち上がりシュート。これは相手ディフェンスにブロックされ弾かれるが、こぼれたところを途中出場の赤崎秀平が押し込んだ。

【動画】10人の仙台が土壇場で勝点1奪取!熱き開幕戦ハイライトはこちら

 試合はこのまま終了。敗戦濃厚の状況から、10人の仙台が土壇場で勝点を奪い取ってみせた。

 試合後、熱戦を振り返った指揮官は「選手たちがやりたいことを捨ててでも状況を理解して、広島の少し緩んだところを突いて同点に追いつけた。アウェーで勝点1を拾えたのはものすごく大きい」と手応えを示す。

 そのうえで、2節にホームで激突する川崎フロンターレ戦に向けては、「10人で勝点1を持って帰れたというところで、サポーターには王者川崎に何かしてくれんじゃないかと、大いに期待してもらって(ホーム)開幕を迎えたいと思う」と、不敵な笑みを浮かべた。

 プランが見事にはまった新生仙台。勢いを持続させ、次は8年ぶりに復帰した手倉森監督に勝利を届けたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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