名手カッサーノが元同僚のストライカーたちを“格付け”!「イブラは3番目、二度と出て来ないと思ったのが…」

2021年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どうしてあんなにブレイクが遅かったのか…」と評したのは?

カッサーノが(左から)ミリート、バティストゥータ、ロナウド、ビエリらを評価した。(C)Getty Images

 ズラタン・イブラヒモビッチは先日、歴代最高のストライカーは元ブラジル代表のロナウドだと話した。そのイブラヒモビッチと一緒にプレーしたこともある元イタリア代表のアントニオ・カッサーノも同じ考えだ。

 ステーファノ・ボルギ記者のYouTubeチャンネルで、カッサーノがかつてのチームメートたちを回想した。同じFWのビッグネームたちに賛辞を寄せている。『FC INTER 1908.it』が伝えた。

 まず触れたのは、ローマ時代の同僚たちについて。「異なるタイプのとても素晴らしい2人のFWたちがいた」と話している。

「ひとりは、ガブリエル・バティストゥータだ。ゴールを割るアニマルだよ。もうひとりは、ヴィンチェンツォ・モンテッラ。ファンタスティックなCFだった。高さはないけど、偽CFをして、10番もやれた」

 ローマから移籍したレアル・マドリーでは、前述のようにロナウドと出会った。"フェノーメノ(怪物)"について、「サッカー史上最高のCF」と評した。

「魔法のようだったよ。唯一無二だ。彼のような選手は、二度と出てくることはないだろう。それに、自分のようなタイプで、練習があまり好きじゃなく、食べるのが大好きだったね」

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 イタリア代表で一緒だったクリスティアン・ヴィエリにも「すべてがあった」と大きな賛辞を寄せている。

「裏をついて、ボールをキープすることもできた。右足でも左足でもやれたんだ」

 多くのクラブを渡り歩き、数々のストライカーとプレーした名手は、イブラヒモビッチも「歴代3番目に偉大なFW」だと称賛した。

「あの高さとともに、いつも決定的なプレーができる。あの年代では唯一無二の選手だよ。彼のようだったのはひとりだけ。マルコ・ファン・バステンだけだ」

 若くから活躍してきたストライカーたちと比べ、遅咲きの部類だったのが、インテルで3冠の立役者となったディエゴ・ミリートだ。カッサーノは「ディエゴがディエゴになったのがインテルに行った27、28歳だったなんて、サッカーの狂気だよ」と話している。

「特に感嘆したのは、一瞬で切り返すところだ。トラップでき、ドリブルができ、パスを出せる。ファンタスティックな選手だった。内向的に見えるけど、とんでもないよ。朝から晩までからかわれたさ。どうしてあんなにブレイクが遅かったのか、分からなかったね。サッカーの狂気だ」

 だれもが絶賛する才能を持ちながら、数々の問題行動が騒がれたカッサーノも「狂気」だったが、最近ではヴィエリのツイッチチャンネルでの"評論"が注目されている。歯に衣着せぬ発言が人気の"悪童"が、これからの選手たちをどう評価するだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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