キ・ソンヨンを巡る“性的暴行疑惑”は泥沼化! 被害者側が「決定的な証拠がある」と反撃の狼煙!

2021年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「不誠実な対応を続けるなら広く公開する!」と脅しも

「事実無根」と主張するキ・ソンヨン。名誉棄損で法的手段に出ると宣言した。(C)REUTERS/AFLO

 一大スキャンダルは、双方による激しい応酬合戦の様相を呈してきた。

 元韓国代表のMFキ・ソンヨン(FCソウル)を巡る一連の"性的暴行疑惑"に関して、新たな展開だ。キ・ソンヨン側が加害の事実を真っ向から否定したことを受けて、被害者のパク・ジフン弁護人が2月26日に声明を発表。あらためて告発の正統性を主張し、「我々には明白で決定的な証拠がある」と公表したのである。

 韓国サッカー界を揺るがす大騒動の端緒は24日に開かれた。コミュニティーサイト上に被害者のパク弁護人によって暴露されたのが、2000年に全南(チョンナム)のサッカー合宿所で起きた出来事だ。

 当時小学校6年生のA氏とB氏が、後輩である小学校5年生のC氏とD氏に対して性的行為を強要したという内容。加害者の実名は明かさなかったが、A氏は「光州(グァンジュ)出身の元国家代表スター選手で、最近になって首都圏の一流クラブに加入した」と記したから大変だ。それはキ・ソンヨンを特定するに十分な情報で、あっという間に拡散から大炎上に至ったのである。

 バッシングが強まるなか、キ・ソンヨン側はその日のうちにすぐさま動く。所属事務所とFCソウルが「事実無根だ」「汚名を着せられた」「法的手段に訴える」と強硬姿勢を打ち出し、選手本人も25日になって自身のインスタグラムで関与を完全否定。「私のフットボール人生に賭けて誓う。家族の生命にも重大な影響を及ぼすと考え、積極的な行動に出る」と綴るなど、徹底抗戦する構えをみせた。
 
 被害者側のリアクションが注目された26日、パク弁護人が反論を展開する。「キ・ソンヨンが性的加害を犯した事実は揺るがない。我々には明白で決定的な証拠がある」とぶちまけ、「これはキ・ソンヨンの最低限の道徳的権利を守るため、彼自身と関係各所にのみ明示するつもりだ。だが、もし今後も彼が不誠実な対応を続けるなら、広く公開する可能性もある」と一種の脅しをかけた。

 さらにパク弁護人は、こう続ける。

「もはや逃れようがない。CとDはいまだに拭い去れない記憶に苦しんでいる。(性的暴行を)経験しなければ分からない詳細を、彼らはすべて記憶しているのだ」

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