「イタリアならぶっ叩かれる」EL敗退のナポリ、ガットゥーゾ監督が対戦したグラナダの戦い方を痛烈批判!「受け入れられない」

2021年02月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

欧州でのイタリア勢の扱いに不満も…

試合中に何度もレフェリーに抗議をするリアクションを見せていたガットゥーゾ。(C)Getty Images

 試合には勝利したが、突破には至らなかった。ナポリの苦境は続いている。

 2月25日のヨーロッパリーグ、ラウンド・オブ・32第2レグで、ナポリはホームでグラナダに2-1で勝利した。だが、第1レグで0-2と敗れていたため、ベスト16に駒を進めることはできなかった。

セ リエA前々節で宿敵ユベントスに勝利したナポリだが、コッパ・イタリア準決勝第1レグから公式戦6試合で白星はこの1勝のみ。リーグ戦では7位(1試合未消化)に甘んじており、コッパ・イタリアはベスト4敗退に終わった。この日も試合にこそ勝利したが、大会敗退という悔しい結果だ。

 以前から進退が取りざたされるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、「チームは落ち着かなければいけない」と、自身が責任を負うとして選手たちを鼓舞した。『Sport Mediaset』が試合後のコメントを伝えている。

「批判するのは私にすべきだ。選手たちはそっとしておくべきだよ。わたしが最初の責任者だ。落ち着いて、全員がもう少しやる必要がある。ただ、責任者はわたしだ。選手たちはベストを尽くすことを考えなければならない」
 
 一方で、ガットゥーゾは第1レグで勝利していたグラナダの戦い方や、審判団のレフェリング、さらにはイタリア勢に対する扱いへの不満も口にした。ナポリの指揮官は「我々を代表する者は、もう少し敬意を払わせるべきだ。この数日で起きたことを見たはずだよ」と話している。

「イタリアのチームが、今日のグラナダのような試合をしたら、世界のあらゆる新聞でぶっ叩かれるだろう。前半は実際のプレー時間が16~17分だった。毎回3分もプレーが止まるんだ。受け入れがたいよ」

 直近の欧州の舞台で、イタリア勢は微妙な判定への不満を募らせている。チャンピオンズ・リーグでユベントスがポルトに敗れた試合では、試合終了間際のクリスチアーノ・ロナウドに対するPKが与えられなかったことが議論となった。アタランタがレアル・マドリーに敗れた一戦では、前半17分のレモ・フロイラーに対する一発レッドカードの判定が物議を醸している。

 ガットゥーゾの発言は、これらの判定を受けてのことだと思われるが……。いずれにしても、今季のナポリに残されたのは、セリエAでの戦いだけだ。シーズン後の監督交代が有力とも言われるなかで、ガットゥーゾはナポリを欧州最高峰の舞台に導くことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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