豪快オーバーヘッド弾を含む1G2A!移籍判断のアリの躍動に“干していた”モウリーニョも絶賛!「今日の彼は…」

2021年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季リーグ戦の先発は1試合でノーゴール

ベイルと喜びを分かち合うアリ(上)。(C)Getty Images

 トッテナム(イングランド)は現地時間2月24日、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド・オブ32第2レグで、ヴォルフスベルガー(オーストリア)とホームで対戦し、4-0で大勝。第1レグと合わせ、8-1でベスト16へ駒を進めた。

 攻撃陣が爆発したこのゲームで、"眠れる獅子"が特大のインパクトを放った。ここまでほぼ戦力外となっていたデリ・アリだ。
 
 まずはスコアレスで迎えた10分だった。ゴール前でボールを持つと、右サイドのマット・ドハーティとのワンツーから、ペナルティエリア中央でリターンパスを受けるが、トラップが大きくなり、ボールは頭上の高さまで跳ね上がる。すると次の瞬間、アリは足を豪快に振り上げ、オーバーヘッドを披露。見事にネットを揺らした。

【画像】アリの豪快オーバーヘッド炸裂!決定的瞬間はこちら

 勢いに乗ったイングランド代表MFは、続けて50分にピンポイントクロスでカルロス・ヴィニシウスのヘディング弾をお膳立てすると、73分にもガレス・ベイルのとどめを刺すチーム3点目を演出。1ゴール・2アシストの出色のパフォーマンスで、マン・オブ・ザ・マッチを獲得した。
 
 これにはファンも大興奮で、SNS上には「デリが戻ってきた」「センセーショナル」「愛してる」「デリ・アリしか勝たん」といった賛辞が続々と寄せられているほか、英衛星放送『Sky Sports』では「アリは最高の夜を過ごした」と綴り、"干していた"ジョゼ・モウリーニョ監督のコメントを伝えている。

「素晴らしい。ゴールはみんなが見ていたから、話す必要はないし、すべてのスポーツテレビで世界中の人が見ていると信じている。彼は試合のあらゆる面で非常に良いプレーをしてくれた」

 アリはここまでリーグ戦の出場は6試合(うち先発はわずか1試合)でノーゴール。今冬には恩師のマウリシオ・ポチェティーノが率いるパリ・サンジェルマンへの移籍が有力視されていたが、土壇場で破談に終わっていた。不遇のシーズンを過ごすイングランド代表MFが目に見える結果を残し、"復活"の狼煙を上げている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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