現地時間２月17日、チャンピオンズ・リーグ（CL）のラウンド・オブ16第１レグの２試合が行なわれ、ブンデスリーガのドルトムントはアウェーでラ・リーガのセビージャと対戦。ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの２発など３ゴールを挙げ、３-２で勝利を収めた。

　７分に１点を先行されたドルトムントは、19分にマフムード・ダフードのゴールで同点に。その後、27分、43分とハーランドが立て続けにネットを揺らし、前半だけで３-１とリードした。84分には１点差にまで詰め寄られるが、最後は競り勝ち、アウェーで貴重な勝利を手にしている。

　CL通算18ゴールを達成したハーランドは、試合後のフラッシュインタビューに登場し、「ゴールを決められて良かった」とコメント。さらに、前日に行なわれたバルセロナ対パリ・サンジェルマン戦（１-４）に、刺激を受けたことを明かしている。

「昨日、（キリアン・）エムバペがハットトリックを決めたのを見たんだ。おかげで僕は今日、すごく高いモチベーションで試合に臨むことができたから、彼に感謝したい。とても素敵な夜になったよ。僕はCLが大好きだ」
 

　バルセロナに対してハットトリックを達成したエムバペは22歳、ハーランドは20歳。若きエース同士が欧州の大舞台で刺激し合った姿を、英公共放送『BBC』は「ハーランドとエムバペは、メッシとロナウドを超えたのか？」と大々的に伝えている。これまでサッカー界を牽引していたリオネル・メッシ、クリスチアーノ・ロナウドの２大スター選手がそれぞれラウンド・オブ16の第１レグで敗れたことも「まるで示し合わせたような波だ」と綴った。

　そして、元イングランド代表リオ・ファーディナンドは、英スポーツチャンネル『BT Sports』でこのように語ったという。

「昨晩はエムバペがメッシに影を落とし、今日はハーランドがロナウドに影を落とした。これはハッキリ言って世代交代だ。これまで10年続いてきたスターたちとは異なる、新しいライバル、競争が始まったのかもしれない」

　次に控える第２レグでベテラン戦士が気を吐くのか、それとも若きスター候補が再び爆発するのか。フットボール界の勢力図が一新される日は、すぐそこに迫っているのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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