「試合の前日、キリアンに訊かれたんだ」エムバペがCLバルサ戦の前、ポチェティーノ監督と交わした大胆な約束とは?

2021年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

アウェーのパリSGは、エムバペの大活躍で圧勝

試合前日のトレーニングで何事か話し合っていたエムバペとポチェティーノ監督。 (C)Getty Images

 現地時間2月16日、チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16第1レグが行なわれ、パリ・サンジェルマンは敵地でバルセロナと対戦し、4-1で大勝を収めた。そのうち3得点を挙げたのが、フランス代表FWキリアン・エムバペだ。

 リオネル・メッシのPKでリードを奪われて迎えた32分に、DFラングレをかわして同点弾を叩き込むと、65分には味方のクロスに左足で合わせて2点目を奪取。3-1となった85分にはカウンターでバルサのDF陣を振り切ってゴール前に駆け上がり、ダメ押しのチーム4点目を決め、ハットトリックを達成した。

 今年1月からパリSGを率いるマウリシオ・ポチェティーノ監督は、試合後のプレスカンファレンスで「選手たちは本当に素晴らしい試合をしてくれた」と絶賛。エムバペについては「あの若さだが、世界最高の選手のひとりであることは疑いようがない」と称賛した。英紙『Daily Mail』などが伝えている。

 
 そして、興奮冷めやらぬ様子で、試合前にエムバペと交わした会話を明かしたという。

「試合の前日、彼はとても落ち着いている様子だった。ふと『ボスはカンプ・ノウで何回勝ったの?』と訊かれたんだ。私は、エスパニョ―ルを率いていた時、2009年に1度だけ勝ったことがあると答えた。すると、彼は『じゃあ火曜日は、2度目の勝利を手に入れよう』と言った。

 今日の試合を終えてキリアンを称えに行ったら、彼はこう言ったよ。『ほらこれで、2度目の勝利だ』とね。彼は約束を守った。正直、脱帽するしかないよ。もちろん謙虚さを失ってはならないけれど、彼は驚異的だ」

 バルセロナを相手にアウェーゴール4点をあげたカンプ・ノウでの勝利は、指揮官にとっても朗報だ。しかし、ポチェティーノ監督は「僕らはもっとやれる」と語ったという。

「フットボールに完璧というものはないと思う。我々はみんな完璧を目指して努力しているし、改善し続けている。今のチームにおいても、もっとできることはある。3週間後の勝ち上がりのために、すべきことをし、やれることを探すよ」

 第2レグは、3月10日にパリのホームで行なわれる。ヨーロッパの大舞台で絶大なインパクトを与えた22歳ストライカーの活躍に、世界中が注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】試合後、エムバペとのやり取りをうれしそうに語るポチェッティーノ監督の姿はこちら

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