「良いコーチがいなかった」元逸材ヤヌザイがマンUで“失敗”した原因を語る!「ファン・ハールもモウリーニョも…」

2021年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファーガソンだったら長くいた」

マンチェスターで能力を発揮できなかったヤヌザイが、自らの過去を回想した。 (C) Getty Images

 ティーンエージャーにしてメガクラブでの飛躍を期待されるも、伸び悩んだ選手は枚挙に暇がない。ベルギー代表FWのアドナン・ヤヌザイもその一人だろう。

 名将アレックス・ファーガソンにポテンシャルを見出され、12-13シーズンにマンチェスター・ユナイテッドでトップチームデビューを飾ったヤヌザイ。だが、過渡期にあった当時のチームで最大限に能力を発揮できずに伸び悩むと、ドルトムントとサンダーランドへのレンタル期間を経て、17年の夏にレアル・ソシエダへと移籍した。

 2019年にはマンチェスター・UのOBで、クラブの育成部門を統括するニッキー・バットが、「ヤヌザイは私にとって大きな失望だった。若くして、あれだけの才能を持っていたのはギグス以来だと感じていたが、うまく伸ばせてやれなかった」と公言するなど、ヤヌザイは"失敗"のレッテルを貼られた感が否めない。

 このマンチェスター・Uでの悪しき記憶を本人が振り返っている。現地時間2月16日に米スポーツ専門ネットワーク『ESPN』の取材に応じたヤヌザイは、「バットが言っていることは本当のことだ。僕はダメだった」とキッパリ。そして、こう続けた。

「あの時の僕に問題があったのは、自分の力を押し上げてくれる良いコーチがいなかったからだ。ファン・ハールが来たときなんて、6試合戦って1試合ぐらいしか出してもらえなかったから、『ここで何してんだろ』と思った。モウリーニョが来たときもそうだった。僕は若かったし、チャンスが欲しかったから難しかった」

【動画】スペインで覚醒!? 黄金の左足を持つヤヌザイのスーパープレー集はこちら
 続けざまに「それ以前はファーガソンみたいに僕のことを信じてくれる人たちがいた」と"本音"を漏らしたヤヌザイは、「あの時の僕は本当に一生懸命にやっていたよ」と強調した。

「ファーガソンが長くいたら、僕はユナイテッドにずっといたと思う。日常的にサボっていたらコーチたちから外されるのも理解できる。でも、本当に必死でトレーニングしていた。試合に出られないことを練習しない言い訳にしたくなかったからね。でも、ファン・ハールやモウリーニョからはチャンスをもらえなかった」

 現在26歳となったヤヌザイは、来シーズンのヨーロッパコンペティションの出場のために、R・ソシエダで奮闘を続けている。マンチェスターでの失敗を忘れるかのように。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】スペインで覚醒!? 黄金の左足を持つヤヌザイのスーパープレー集はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事