【J1展望】1stステージ・6節|仙台-川崎|堅牢な守備はリーグ最強の矛を上回る盾となるか

2015年04月17日 サッカーダイジェスト編集部

仙台――勇気を持ったプレー選択を。 川崎――中村をアンカーに据えた4-3-3を採用か。

故障者/仙台=金久保、R・ロペス、菅井、村上 川崎=登里、山越、杉本、山本
出場停止/仙台=なし 川崎=なし

J1リーグ 1stステージ・6節
ベガルタ仙台‐川崎フロンターレ
4月18日(土)/14:00/ユアテックスタジアム仙台
 
ベガルタ仙台
リーグ成績(5節終了時):4位 勝点9 2勝3分0敗 6得点・3失点
 
【最新チーム事情】
●菅井、R・ロペスは依然として別メニューで今節の復帰は難しい。
●練習での主力組は前節と同じメンバー。顔触れに変更はなさそう。
●山本と金園が練習試合でゴールを挙げて好調をアピールしている。
●川崎の攻撃力を警戒して、守備のブラッシュアップを図っている。
 
【担当記者の視点】
 最後の最後で同点に追い付かれた前節の横浜戦で「勝点2を失った」(渡邉監督)のは痛恨だったが、ほぼ1試合を通してゲームコントロールできたのは大きな収穫と言える。特に、ピッチ内で話し合って、富田と梁が縦関係になるダイヤモンド型の4-4-2や奥埜が1列下りた4-1-4-1で流れを引き寄せた戦術柔軟度は今後も大きな武器となるはずだ。
 
 ブロックを敷き、引いて守る相手を翻弄する川崎相手に勝点3をもぎ取るためには、異変を敏感に察知して対応する能力が必要になる。勇気を持って最終ラインをある程度の位置で我慢して保ち、陣形をコンパクトにしながら、角田、谷口、中村、大島といった決定的な縦パスを入れられる相手にマンツーマン気味でつくことも視野に入れるべきだろう。
 
 攻撃時には、奪ったボールを縦に早く運ぶ場合は駆け上がったSBの裏を、ボールを回す場合はアンカーに配置されるであろう中村の両脇を上手に使って攻めたい。
 
 ここで勝点を積み上げられるかどうかは現在の順位と今後を考えれば非常に重要だ。リーグ最強の矛を上回る盾となって、ホームに集まったサポーターに歓喜を届けたい。

【J1展望】1stステージ・6節|全9カードの予想スタメン
 
川崎フロンターレ
リーグ成績(5節終了時):6位     勝点8    2勝2分1敗 10得点・6失点
 
【最新チーム事情】
●小林が全体練習に合流。仙台戦の先発はないが、メンバー入りの可能性も。
●怪我の影響で浦和戦の出場を回避した杉本は別メニュー調整。
●深刻な怪我人はいないが、別メニューが登里、山越、杉本、山本と多いのは気掛かり。
●全体練習後に中村がチームメイトと話し込む姿がよく見られる。
●小宮山が練習中に途中離脱。少々気になる
 
【担当記者の視点】
 5節の浦和戦は勝利を目前にしながら、終了間際のセットプレーで失点して白星を取りこぼした。もっとも首位とは勝点3差につけており、チーム状態自体は決して悪くない。仙台戦では前節からシステムを微調整し、中村をアンカーに据えた4-3-3の採用が濃厚だ。レナトとエウシーニョの突破力を最大限に活かす形で、中村が捌き役に徹し、2列目で大島と森谷が攻撃にアクセントを加える。
 
 鍵を握るのは中盤の出来だ。中村は守備のバランスに気を配りつつ、後方から攻撃の起点としても期待されるが、その際に2列目が受け手となれるかもポイント。また、前節の浦和戦ではサイドでボールを保持した際、"サイドから中央"に仕掛ける意識が希薄で、攻撃が行き詰った感は否めない。大久保が「もっと大胆なパスを中に通さないと崩せない」と苦言を呈したように、"サイドから中"への展開を盛り込みながら多彩な攻撃を繰り出したい。
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