「インテルのガウンを着て…」首位に立つ古巣撃破の立役者となった元ミランMFが衝撃のエピソードを告白!

2021年02月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「子どものころからインテルの大ファン」と公言

首位ミランからの金星奪取の立役者となったマッジョーレ(右端)。(C)Getty Images

 首位撃破の金星に貢献というだけで、忘れられない一戦となった。ユース時代に所属した古巣相手に価値あるゴールを決めたとあればなおさらだ。

 2月13日のセリエA第22節で、スペツィアはホームでミランに2-0で勝利した。10年ぶりのスクデット(優勝)も期待されるほど、快進撃を続けてきた首位チームを撃破したことが、残留を争うスペツィアにとってどれほど貴重かは言うまでもない。

 56分の先制点でチームに貴重な3ポイントをもたらしたのは、3月で23歳になるMFのジューリオ・マッジョーレ。イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、幼少期に本拠地アルベルト・ピッコのクルバ(ゴール裏)に通っていたユース出身の選手だ。

 そのマッジョーレは、9歳のときにミランのスカウトに見初められ、プレ契約にサインし、14歳でミランの下部組織に入団したという。だが、加入まもなく負傷で離脱を強いられ、さらにはホームシックにもかかり、スペツィアに出戻ることとなった。

【動画】マッジョーレが古巣相手に躍動! スペツィア対ミランのハイライト
 だが、マッジョーレはこの日の試合後、Sky Sportで「ミラン? 後悔はまったくない」と話している。

「スペツィアは僕を迎え入れてくれた。僕の街だ」

 2016年にセリエBでトップチームデビューを果たしたマッジョーレは、高校の卒業試験を優先するため、翌年のU-20ワールドカップ出場を断念した過去も持つという。

 興味深いのは、ミランと浅からぬ"縁"のあるマッジョーレが、ミランの宿敵インテルのサポーターということ。マッジョーレは「子どものころからインテルの大ファンなんだ」と述べている。

「(ミランの)トライアルで考えもせず、ロッカールームにインテルのガウンを着ていってしまったんだ。冗談めかして、それはやめておいたほうがいいと言われたよ」

インテリスタにとっては最高の、ミラニスタにとっては悔しいエピソードだろう。タイトルを争うミラノの2クラブのサポーターを筆頭に、マッジョーレへの注目は高まりそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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