「何より失望させない」セリエA出場時間1位の冨安健洋に現地メディアで賛辞続々! イタリア大手紙はMOMに選出

2021年02月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ボローニャは引き分けに終わるも、冨安は軒並み高評価に

好パフォーマンスをみせた冨安だが、試合の結果には満足していない様子だ。(C)Getty Images

 開始早々に先制しながら逃げ切れなかった。ボローニャの冨安健洋は、ドローという結果に苦言を呈している。

 2月12日のセリエA第22節、ボローニャはホームでベネベントと1-1で引き分けた。立ち上がり、1分と経たないうちにニコラ・サンソーネのゴールで先制。前半終盤には冨安が遠めから強烈なシュートを放つが、わずかに枠をとらえず。60分にミスから失点し、勝点1を得るにとどまった。

 冨安は、試合後に「きょうの僕らは満足していない(クラブ公式サイトより)」と話した。

「先制してからもっとアグレッシブにならなければいけなかった。順位のうえで重要な試合だった。いくつか順位を上げられたはずだ」

 冨安はこの日も右SBで出場。これでリーグ戦では3試合連続でSBでの起用だ。そのポジションについて、冨安は「自分にとっては同じ」と冷静に語った。

「監督に従う。守備で僕らはうまく保ったけど、残念ながら3ポイントを得ることができなかった」
 
 いずれにしても、冨安のパフォーマンスにはこの日も賛辞が寄せられている。衛星放送『Sky Sport』や『Sport Mediaset』の採点は、及第点6を上回る6.5点。後者は「またも素晴らしいパフォーマンス」と称賛している。

「守備では実質的に完璧。攻撃面でも積極的だった。前半終盤には見事な右足で追加点に迫るも、わずかに外れた」

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』も、同じ6.5点をつけ、チームのベストプレーヤーに選出。「守備では困難を抱えなかった唯一の選手。"ゴラッソ"に迫った」と評した。6点をつけた『Corriere dello Sport』紙は「注意深く、積極的」と伝えている。

 ウェブサイトでは、『calciomercato.com』が6点で「SBとして自信をつけ、やるべきことをよく分かっている。悪くはなく、何よりも失望させない。前半終盤にはシュートも狙った」と評価。同じく『TUTTOmercatoWEB』は6.5点とし、「守り、攻撃に転じた。シュートし、供給も。シニシャ・ミハイロビッチにとって絶対的に確実な存在」とたたえている。

 ボローニャ専門サイト『bologna SPORT NEWS』も、やはり6.5点。「前半終盤に見事な攻撃の主役となり、わずかに外れたがシュートを放った。後半はゾーンに入ってくるすべての相手に対し、インテリジェントに卓越した守備」と高く評価した。

 冨安はここまでの全22試合でフル出場し、この日対戦したカミル・グリクとともにリーグトップの出場時間を誇っている。チームは次節、20日に敵地でサッスオーロと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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