「理由はシンプル。日本などと比べ…」イタリアの名参謀が伸び悩む中国サッカーをバッサリ!「次の世代も軌跡を残すことはない」

2021年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「人口10億人なので、将来はとてもうまくやるように…」

副官としてリッピやカンナバーロを支え、U-23中国代表も率いたマッダローニ。(C)Getty Images 

 中国サッカー界の"爆買い"は終わりを迎えた。政府の方針転換の影響は大きい。イタリアでは、中国企業をオーナーとするインテルの売却が騒がれている。

 ともに中国で代表とクラブを指揮したマルチェッロ・リッピとファビオ・カンナバーロ(現・広州恒大)のアシスタントコーチを務め、U-23中国代表も率いたマッシミリアーノ・マッダローニは、イタリア『TUTTOmercatoWEB』で「習近平の考えでは、中国はサッカーでも世界的な重要性を持たなければいけなかった」と話した。

「だが、富豪が欧州に資金を運び出し、大金が出ていった。それで習近平はブロックしたんだ」

「コロナ禍が危機のプロセスを早めたことは確かだ。ただ、わたしが知る限り、彼らはこの時期が過ぎるのを待っている。今は緩めて、それから再びプッシュするためにね」

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 世界における地位を高めようとしてきた中国だが、少なくとも代表チームはまだ成功できていない。マッダローニは「理由はシンプルだ。われわれが出会ったリーグ戦は、インテンシティが非常に低かった」と述べている。

「(アジアの)最強、イランや日本、オーストラリアを見れば、代表チームの選手の9割が欧州でプレーしている。中国はひとりもいなかった」

「2、3年前までは、中国の多くの企業が欧州のチームを買い、若手を送り込んで、再び中国に呼び戻していた。だが、今のところそのプロセスは中断だ。まさに真のストップだよ」

 中国サッカー界は、これからどの道へ向かうのだろうか。マッダローニは「この世代も、次の世代も、中国サッカーが軌跡を残すことはないと思う」と語った。

「だが、下部組織の一定のプロセスが始まったし、人口10億人なので、将来はとてもうまくやるように狙えるはずだ」

 中国がアジアの強豪としての地位を築き、さらに世界のサッカー界で重要な役割を担う日は訪れるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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