偉大なる父のような成功を収められるかは分からない。ただとにかく、20歳の若武者は父が経験していない国とリーグでの冒険に挑むことを決めた。

　セリエD（イタリア４部）に属するフォルゴレ・カラテーゼが、アイザック・ドログバの加入を発表した。元コートジボワール代表のディディエ・ドログバを父に持つ20歳の選手だ。

　チェルシーのレジェンドであるドログバは、プレミアリーグや幼少期から過ごしたフランスのほかに、中国やトルコ、カナダでもプレーした。だが、何度か噂にはなったものの、イタリアのクラブに在籍したことはない。

　イタリア衛星放送『Sky Sport』や『Gazzetta dello Sport』紙によると、アイザックはチェルシーの下部組織でキャリアをスタートさせ、父の古巣であるギャンガン（フランス２部）のU-19を経て、フォルゴレ・カラテーゼに加わることになった。父と同じCFが本職だが、サイドでもプレーした経験があるとのことだ。
 

　なお、セリエDのソーナには、かつてインテルで活躍した元ブラジル代表の39歳マイコンが在籍している。彼はかつてドログバとチャンピオンズ・リーグで名勝負を演じ、世界最高の右SBとも呼ばれたレジェンドだ。ただ、ソーナがグループBなのに対し、フォルゴレ・カラテーゼはグループA。Sky Sportは「残念ながら、マークするのはマイコンではない」と報じている。

　いずれにしても、サッカー界におけるビッグネームの名字だけに、アイザックにかかる重圧は計り知れない。４部リーグでの戦いを選んだ青年は、イタリアの地でどのようなプレーを見せていけるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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