「過信して幻想を追い過ぎた」大一番に敗れたリバプールを“闘将”キーンが糾弾!「クロップは言い訳を繰り返して…」

2021年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「次にリーグタイトルを獲るのが、再び30年後になる」

マンCの猛攻に屈したリバプールをプレミアリーグ屈指の実績を残した名手キーンが批判した。 (C) Getty Images

 プレミアリーグ王者に厳しい声が飛んでいる。

 現地時間2月7日に開催されたプレミアリーグ第23節で、本拠地アンフィールドに首位をひた走るマンチェスター・シティを迎えた4位のリバプールは1-4と完敗した。

 スコアレスで迎えた48分にイルカイ・ギュンドアンに先制点を決められたリバプールは、一度は同点とするも、73分と76分にビルドアップを試みた守護神アリソンのミスパスから連続失点。そして、83分に俊英MFフィル・フォデンにダメ押し点を奪われて万事休すとなった。

 マンチェスター・Cに勝点10差を付けられてしまったリバプール。ユルゲン・クロップ監督が「この先は4位以内の確保がメインターゲットとなるのは明らかだ」と明言した通り、優勝争いから大きく後退したのは言うまでもない。

 タイトルレースから外れてしまったレッズに対しては、識者たちも厳しい見解を投げかけている。元マンチェスター・ユナイテッドの"闘将"ロイ・キーンは、英衛星放送『Sky Sports』の中継番組内で、「俺から見れば、彼らは悪いチャンピオンだ。今日の試合内容は理解しがたい」と持論を展開した。

「彼らがメガクラブだというのなら、今日みたいなパフォーマンスは1回限りにしなくちゃダメだ。挫折には対処すべきだと思う。クロップは言い訳を繰り返しているが、チャンピオンのように振る舞うべきなんだ。彼らはリバプールなんだからね」

【動画】守護神アリソンがまさかのミス連発! リバプール×マンCのハイライトはこちら
 現役時代にアレックス・ファーガソン政権下で、マンチェスター・Uの黄金期を経験していたキーンは、「今日みたいに戦い続けたら、次にリーグタイトルを獲るのが、再び30年後になる」とも皮肉り、こう続けている。

「ブライトン戦も相手にとって余裕だったと思う。リバプールはやられた時の対処法を知らないからね。彼らはこの2年間ぐらい勝ち続けたことで、まやかしにかかって、それを過信し過ぎたんだ。絶対に落ち込む時は来るが、彼らは幻想を追い続けたんだ。

 俺はリーグ戦に勝った時には、すぐにもう一度勝てるかどうかを考えていた。それがクロップのチームにはなかった。昨シーズンにリーグを制した時に、彼らは『次のステップは何か』を考えていなかったと思う。誰ももう一度勝ちたいなんて言っていなかったからね。それが鍵になっている」

 さらに「挫折も戦いの一部だ。言い訳をせずに乗り越える方法を考えるべきだ」と断じたキーン。この往年の名手の言葉を、クロップ監督のチームはいかに受け止めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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