【J1戦力分析|湘南ベルマーレ編】中軸が相次いで流出も、即戦力を精力的に補強。浮沈のカギを握るのは…

2021年02月09日 サッカーダイジェスト編集部

平岡など将来性豊かな逸材も獲得

湘南の予想布陣。得点力不足解消へ、実績十分のウェリントンに期待がかかる。

 降格なしの特別なレギュレーションだった昨季は、1年を通して下位に低迷し、結局最下位でフィニッシュした。20チーム中4チームが降格となる今季は、やはりJ1残留が現実的な目標だろう。

 オフの移籍動向に目を向けると、齊藤や金子など、これまで中軸を担ってきたメンバーが相次いでチームを去った。バックアッパーも含め、センターラインから多くの人材が流出した影響は小さくないはずだ。

 ただ一方で、ウェリントンとウェリントン・ジュニオールの両ブラジル人をはじめ、中村や町野といった即戦力を精力的に補強。さらに平岡など将来性豊かな逸材も手に入れ、大幅な戦力ダウンは回避している。

 新加入選手が多かった昨季は、戦術の浸透に時間を要した。今季も一定数メンバーが入れ替わっただけに、いかに早くチームの基盤を構築できるかが、浮沈のカギを握りそうだ。
 
■ポジション別戦力分析
FW

最大の課題である得点力不足の解消に、やはり期待は実績十分のウェリントンだ。ただ前線の選手にはハイプレスのタスクも課される。

MF
足もとの技術に長けたメンバーが揃ったが、新戦力は高い守備のインテンシティも要求される湘南スタイルを、いち早く体得したい。

DF
坂が退団したうえに補強も遅れ、相変わらず本職のCBの頭数が不足している。故障者続出に苦しんだ昨季の二の舞は避けたいが…。

GK
昨季リーグ戦25試合に出場した谷のレンタル延長は大きな収穫。この不動の守護神を、富居、堀田、新加入の立川がバックアップする。

監督
最下位に終わった昨季だが、若手の成長を促し、終盤戦では内容面に改善も見られた。実質2年目の今季、1部の座を死守できるか。

構成●本誌編集部

【2020ー21移籍動向一覧】J1・J2・J3 新加入、退団、引退選手&監督動向まとめ(2/8時点)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事