香川真司、ギリシャリーグデビュー! 絶妙ループパスで好機演出するパフォーマンスを披露もPAOKは…

2021年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

PAOKはアポロンをせめあぐねる

新天地でPAOKでのスタートを切った香川は、コンディションの良さを感じさせるプレーを見せつけた。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間2月7日に開催されたギリシャリーグ第21節で、2位のPAOKは、本拠地に9位のアポロンを迎え撃った。

 前節のパナイトリコス戦で5-0と完勝して勢いに乗るPAOK。そのスタメンはこれまでと変わらない盤石のラインナップが居並び、ギリシャリーグデビューが注目された香川真司はベンチスタートとなった。

 首位オリンピアコスとは14ポイント差をつけられているものの、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得圏内の2位の座を維持するためにも負けられない戦いが続くPAOKは、序盤からボールを支配。相手を押し込むことに成功した28分には、敵エリア内でルーズとなったボールをワルダがボレーでねじ込んで均衡を破る。

 エジプト代表MFの豪快な一撃で先手を取ったPAOKは、その後も危なげなく試合を進行。アポロンに反撃の余地を与えないまま、1点をリードして前半を終えた。

 主導権を握って良い流れで後半を迎えたホームチームだったが、一瞬の隙を突かれてしまう。52分にエルカドゥリがエリア内で相手FWのヨアニディスを倒すと、これがVAR判定の末にPKになり、ツァンブリスに難なく決められてしまったのだ。

【動画】クラブ公式のインタビューで移籍の理由などを語る香川真司
 追いつかれてリズムを乱し、一気に攻勢を強めるアポロンの鋭いチェックに手こずったPAOKは、劣勢にあった61分に動く。ツォリスに代えて香川を送り込んだのだ。

 ついにギリシャリーグでデビューを飾った香川は、4-2-3-1のトップ下に配置されると、投入直後からアグレッシブにプレー。63分に小気味いいパスワークから惜しいシュートを放てば、70分には柔らかいロブパスで味方MFワルダの絶好機を演出し、コンディションの良さを感じさせる。

 巧みに味方からボールを引き出し、巧みにパスを捌く"らしさ"を発揮する香川のプレーでペースを握り返したPAOKは、再びワンサイドゲームを展開。かたやアポロンは為す術なく守勢を余儀なくされた。

 一方的に攻め込んだPAOKは、80分にショートカウンターから相手MFのフェルナンデスに逆転弾を決められるも、87分にCKからCBのインガソンが同点ゴールをねじ込んで何とか同点とした。

 結局、試合は2-2で終了。注目された香川はキレの良さを感じさせるプレーを随所で見せたが、PAOKの勝利に貢献することはできなかった

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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