南野拓実が“呼び込んだ”ニューカッスルMFの退場劇に反響! 敵将は「あんな馬鹿げたプレーをするなんて」と嘆き

2021年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

元英女子代表DFも「考えなし」と非難

ヘンドリック(左)と巧みな駆け引きを演じた南野(右)。そのプレーが話題となっている。 (C) Getty Images

 現地時間2月6日に行なわれたプレミアリーグ第23節のニューカッスル戦で、サウサンプトンでのデビューを飾った南野拓実は、華々しいスタートを切った。

 リバプールからのローン移籍が決定してまだ5日ながら、左サイドハーフでスタメンに抜擢された日本代表FWは、チームが2点のビハインドを追っていた29分に見せ場を作る。

 左サイドを攻め上がったライオン・バートランドのパスをバイタルエリア付近で受けた南野は、巧みなトラップで敵エリア内左に侵入。一気に相手DFを引きはがし、左足でニア上を打ち抜く豪快なシュートを決めたのだ。

 結局、チームは2-3と敗れたものの、90分フル出場してアピールに成功した。その南野がニューカッスルにとっていかに厄介な存在だったかを示すのは、ゴールという結果だけではない。

 サウサンプトンが1点差に詰め寄った48分、敵陣で果敢にドリブル突破を仕掛けた南野は、突破を止めようして思わずユニホームを掴んだ相手MFジェフ・ヘンドリックの二度目のイエローカードを誘発。退場に追い込んだのだ。

 中央へポジションを絞る南野とマッチアップする機会が多かったアイルランド代表MFは、一度目の警告も日本代表FWを捕まえきれずに後方から及んだスライディングタックルによるものだった。

【動画】相手MFの退場を呼び込んだ南野拓実のドリブル! ニューカッスル戦のハイライトはこちら
 まさに完敗。そんなヘンドリックの南野に対する対応には、現地メディアからも厳しい声が飛んでいる。この試合の中継を担っていた英公共放送『BBC』の解説者で、元イングランド女子代表DFのアレックス・スコットは「馬鹿げたプレーだった」と非難した。

「考えなしなのは明らかだった。とくに2枚目のシーンは、ミナミノをわざわざ掴む必要もなかった。今日の彼はゴールも決められなかったし、守備の対応では常にミナミノに上回られていた。もしも、負けていたらヘンドリックの責任だったと思う」

 さらにニューカッスルのスティーブ・ブルース監督も厳しい言葉で、ヘンドリックに反省を促した。

「ジェフは自分が何をしたかをよく理解していると思う。あんな馬鹿げたプレーをする彼は見たことがなかった。あの退場にがっかりしたことは隠さないし、彼も自分が愚かなファウルをしてしまったことを反省しているはずだ」

 不要なファウルを犯さざるをえないヘンドリックの焦りを生んだ南野の積極果敢な仕掛けは、称賛に値するはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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