“ミラン化”で話題のセリエBモンツァがボアテング、バロテッリに続いてリベリの獲得に動く! 冬は断念も1部昇格なら再挑戦か

2021年02月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

オーナーとCEOは元ミランの重鎮コンビ

21年6月にフィオレンティーナとの契約が切れるリベリ。(C)Alberto LINGRIA

 セリエCから昇格して1年目ながら、セリエBで2位につけるモンツァがビッグネームの獲得に動いていたようだ。『France Football』誌は2月2日、モンツァが冬の移籍マーケットでフィオレンティーナのフランク・リベリの獲得に動いたが、失敗に終わったと報じた。
 
 モンツァのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニとCEOのアドリアーノ・ガッリアーニは、かつてミランで黄金期を築いたカルチョ界の重鎮。そんな彼らが強化を進めたクラブが、セリエBの昇格から1年で、セリエAに駆け上がろうとしている。
 
 リベリのオペレーションもその一環だ。ガッリアーニCEOが1月の獲得を試みたのは、フィオレンティーナとの契約が21年6月で切れるため。もしフィオレンティーナがリベリとの契約を延長せず――リベリは契約延長に後ろ向きとも――、夏にフリーで手放すくらいなら、売却益が見込める1月に放出する可能性もあったというわけだ。
 
 そのフィオレンティーナは冬のマーケットで、かつて所属していたステバン・ヨベティッチ(モナコ)の復帰を狙っていた。結果的には実現しなかったが、もしヨベティッチを獲得していたら、リベリのモンツァへの放出もあり得ない話ではなかったという。

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 モンツァは昨夏にケビン=プリンス・ボアテングを、昨年12月には昨シーズンのブレッシャを退団してから無所属が続いていたマリオ・バロテッリを獲得。リベリこそ逃したものの、冬の移籍マーケットではセリエB得点ランク3位(20節終了時点)のFWダビデ・ディアウ(ポルデノーネから)、攻撃的サイドアタッカーのマルコ・ダレッサンドロ(セリエBのスパルから)、元イタリアU-21代表のウインガー、フェデリコ・リッチ(サッスオーロから)を獲得しており、初のセリエAへの昇格に向けて補強の手を強めた。
 
 もしモンツァがセリエAに昇格した場合、ガッリアーニCEOはふたたびリベリの獲得に乗り出すという。『Tele radio stereo』によると、ガッリアーニCEOは「リベリの話は、彼とボアテングの友情から始まった(19-20シーズンにフォレンティーナでチームメイト)。もしモンツァがAに昇格するようなら、また夏にリベリのことを考えよう」とコメント。また、『Gazzetta dello Sport』紙は「今冬に獲得できなかったが、もしモンツァがセリエAに昇格したら、リベリが加入する可能性はある」と報じている。
 
 フロントにはベルルスコーニやガッリアーニがいて、バロテッリ、ボアテング、ガブリエル・パレッタら選手を率いる監督はクリスティアン・ブロッキと、"元ミラン"が多いモンツァ。リベリの獲得も含め、もしセリエAに昇格すれば大きな話題になるのは間違いない。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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