コロンビア代表の「レジェンド完全格付け」。“史上最高の天才”バルデラマに続くTOP10の顔触れは?

2021年02月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2位には現代表の「10番」を選出

コロンビア代表の貢献度ランキングで上位に名を連ねたバルデラマ(左上)、ハメス(右上)、ファルカオ(左下)、アスプリージャ(右下)。(C) Getty Images

【識者選定 コロンビア代表レジェンドの貢献度ランキングTOP10】
1位:カルロス・バルデラマ(MF):111試合・11得点[1985~1998年]
2位:ハメス・ロドリゲス(MF):80試合・23得点[2011年~]
3位:ラダメル・ファルカオ(FW):91試合・35得点[2007年~]
4位:ファン・クアドラード(MF):94試合・8得点[2010年~]
5位:マリオ・ジェペス(DF):102試合・6得点[1999~2014年]
6位:ダビド・オスピナ(GK):105試合・0得点[2007年~]
7位:フレディ・リンコン(MF):84試合・17得点[1990~2001年]
8位:ファウスティーノ・アスプリージャ(FW):57試合・20得点[1993~2001年]
9位:イバン・コルドバ(DF):73試合・5得点[1996~2010年]
10位:アドルフォ・バレンシア(FW):37試合・14得点[1992~1998年]

 コロンビア・サッカー史上最高の選手がバルデラマであることに議論の余地はない。コロンビアのサッカーは、この天才とともに始まったといっても過言ではないのだ。80年代初頭に頭角を現わすと、87年には同年開催のコパ・アメリカでの活躍を評価され、南米年間最優秀選手賞を受賞。3年後のイタリアW杯では、コロンビアを史上初めてベスト16に導いた。

 クラブレベルで彼よりも活躍したコロンビア人選手は多数存在する。だが、こと代表においては、そしてその後の世代に与えた影響を踏まえると、バルデラマに比肩する存在はいない。歴代最多の111試合出場はその勲章だ。

 2位は現代表で10番を背負うハメス。14年W杯で大会最多の6得点を挙げ、コロンビアをベスト8に導いたエースは、若い世代の選手たちの憧れの存在でありつづけている。3位はファルカオだ。35得点は歴代最多。全盛期に迎えるはずだった14年W杯を欠場する原因となった膝の怪我がなければ、いまなお世界を代表するストライカーとして評価されていたと、私は確信している。
 
 4位に挙げたクアドラードは14年W杯で最多の4アシストを記録した実力者で、5位のジェペスは長く代表で活躍し、01年のコパ・アメリカ制覇と14年W杯のベスト8進出に貢献した。タフに戦い続けたCBで、それがまたファンのハートをつかんだ要因でもある。長年、正GKを務めたオスピナも、息の長さなら負けてはいない。代表キャリアは13年、出場試合数は100を超える。チームメイトだけでなくファンからも愛される、現代表の顔のひとりだ。

 リンコンも印象に残る活躍を見せた。クラブレベルにおけるR・マドリーでの失敗が汚点として残るが、バルデラマ世代の攻撃の中心選手のひとりだった。アスプリージャも同じ世代を代表するひとり。ピッチ外でのトラブルが少なくなかったが、快足自慢の個性的なFWで、ファンからの人気も高かった。

 9位のコルドバは、コロンビア代表がこれまでに唯一優勝した大会、01年コパ・アメリカのファイナルで叩き込んだ決勝弾が忘れられない。バイエルンなどでプレーした10位のバレンシアは、アスプリージャとともに90年代のコロンビアの前線を支えた名手だ。

文●サラ・カストロ(AS紙コロンビア版ディレクター)
翻訳●下村正幸
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年1月21日号から転載
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