「買取OPはクロップが却下した」南野拓実のサウサンプトン移籍に込められた、リバプール指揮官の“期待”とは?

2021年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アンフィールドでの彼の未来に期待している」

南野の買取オプションは断ったというクロップ監督。その期待に応え、新天地で成長できるか。(C)Getty Images

 冬の移籍市場がクローズする2月1日、リバプールに所属する日本代表MF南野拓実が、今シーズン終了までのレンタルでサウサンプトンに加入することが電撃発表された。

 海外メディア『The Athletic』では、ダン・シェルドン記者とデビッド・オーンスタイン記者が、両チームの観点から今回の移籍報道についての内幕を伝えている。

 まず、今回の移籍に際して、サウサンプトン側は南野のサラリーに加え、50万ポンド(約6500万円)のレンタル料を支払うことになるという。また、買取オプションの付帯を希望していたが、「この要請をリバプール側が断った」と伝えている。

「クラブでは誰よりも、ユルゲン・クロップ監督がアンフィールドでの南野の未来に期待を寄せており、買取オプションについては却下された」

 リバプールは「サウサンプトンでより多くのプレーの機会が与えられると判断して送り出した」とも報じている。
 
 また、南野がオーストリア人指揮官のラルフ・ハーゼンヒュットルの下でプレーするメリットについては、このように解説している。

「南野は(リバプールの前にプレーしていたザルツブルクと同じレッドブル系列で、同様の戦術を採用するRBライプツィヒを率いていた)ハーゼンヒュットルのシステムを熟知しており、セインツに馴染むのは難しくないはずだ。さらに、土曜日のアストン・ビラ戦で先発に定着しているFWセオ・ウォルコットが負傷離脱。ネイサン・レドモンド、ムサ・ジェネポもケガしがちで安定していない。そのため、"沈黙"しがちな攻撃陣を稼働させるべく、南野はかなりの出場機会を得ることが予想される」

 サウサンプトンは今シーズン、リーグ戦20試合を終えて8勝5分7敗で11位につけている。今後は2日にマンチェスター・ユナイテッド、6日にはニューカッスルとアウェー2連戦が控えており、南野の新天地デビューがいつになるのか、現地でも注目を集めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】クロップもおおいに喜んだ、南野拓実のプレミア初ゴールはこちら!

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