【横浜】左足首負傷から完全合流の俊輔。「今はパワーが溜まっている感じ」

2015年04月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

リハビリ期間もポジティブに捉え、さらなる進化が期待。

2月中旬に左足首の手術を行なった中村がリハビリ期間を経て全体練習に復帰。公式戦への復帰も間近か。写真:田中研治

 開幕前に左足首を負傷し、リハビリを続けていた横浜の中村俊輔が、4月14日のトレーニングから完全合流を果たした。
 
 小雨がパラつくあいにくの天候のなか、ピッチ上での中村は軽快なプレーを披露。ゲーム形式の練習ではテンポ良くパスを供給し、相手に寄せられても正確無比なボールコントロールを見せ、順調な回復具合を感じさせた。
 
「先週までは、例えば走った分だけジーンとくる痛みがあったけど、今日はなかった。今は、パワーが溜まっている感じ」
 
 フルメニューをこなしても「全然問題ない、大丈夫」。多少、息が上がることもあったが、「サッカーの動きでしか鍛えられない部分もあるから」と意に介さない。
 
 復帰に向けて、一つひとつのプレーを確認していく。
「サッカー勘が鈍っていないか、前までできていたことができていないのか。逆にできていなかったことができるようになっていないかな、とか(笑)」
 
 ただオフから考えれば、すでに3か月ほどが経過している。それだけに「身体はもうでき上がっている。早くサッカーに活かさないと」と意欲を見せる。
 
 誰もが認める実力者であり、チームの命運を左右する存在だが、危機感はある。「自分が置いていかれないように」と試合の映像を何度も見返し、「監督にはまだなにもアピールしていない。早くピッチに立って、レギュラーで出られるように」と表情を引き締める。
 
 復帰の時期については「それは監督が決めることなので」と言うが、本人に焦りはない。辛いリハビリ期間も「自分の弱いところを鍛えられる時間でもあるから、楽しかった」とポジティブに捉えており、復帰後のさらなる進化が期待できそうだ。
 
 リーグでは5節を終えて、2勝2分け1敗の勝点8で7位に位置する横浜。優勝戦線に名乗りを挙げるためにも、背番号10の"完全復活"が待ち望まれる。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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