【浦和】武田英寿が沖縄キャンプで躍動!「柏木陽介の後継者」の呼び声高いレフティは2年目の飛躍を実現できるか

2021年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「37番」という背番号は、左右の数字を足せば「10」になる

浦和で2年目を迎える武田。飛躍のシーズンとできるか。(C) URAWA REDS

 浦和レッズはシーズン開幕に向けて沖縄県でトレーニングキャンプを行なっているが、若手のホープとして期待されるMF武田英寿が躍動している。1日に行なわれた水戸ホーリーホックとのトレーニングマッチ(45分×3本)で2ゴール。このキャンプ中の対外試合で2試合連続の得点を挙げ、リカルド・ロドリゲス新監督へ大いにアピールしている。

 武田は昨年、青森山田高から浦和に加入した。しかし、選手層の厚い浦和で出場機会を得るのに苦しんだ。新型コロナウイルスの影響で、ルヴァンカップのグループステージが2試合に減ってしまった不運もあり、目標としていたACL出場権獲得が消滅したシーズン終盤の3試合でピッチに立ったが、初年度から活躍したとは言えない状況だった。

 しかし、今季は徳島ヴォルティスをJ1に導いた攻撃的なサッカーが身上のロドリゲス監督が就任。攻撃時には3バック化してパスワークで攻め込んでいくシステムで、武田は右のボランチやシャドーをメインにプレーしている。そして、この日は右シャドーとして出場し、左サイドへのクロスから中央への折り返しに対して飛び込む形で2得点した。

 もとより、浦和への加入時には技術の高い左利きという点からも、「柏木陽介の後継者に」という声が大きかった。「37番」という背番号も、左右の数字を足せば「10」になるもの。将来的に、浦和のエースナンバーを背負ってピッチ上の中心として君臨する選手へ飛躍することが期待されている。

 その意味では、もちろん低い位置から攻撃を組み立てる能力もあるが、このキャンプで見せている攻撃の最終局面でアクセントを加えつつ、ゴール前へ飛び込んで得点する姿は若き日の柏木を彷彿させる。今でこそ柏木には攻撃を組み立てるプレーメーカーのイメージが強くなっているが、サンフレッチェ広島時代、浦和へ移籍加入してからも、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の指揮下でシャドーとしてプレーした時期の柏木は、シーズン通算で10得点近くする選手だった。
 

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