ミランで求められるプレーとは?なでしこ長谷川唯が明かす移籍決断の決め手「チームと一緒に上を目指したい」

2021年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

現在ミランは女子セリエAで2位につける

監督からも攻撃のタクトを振るえる選手だと期待を寄せられている長谷川。※写真は会見中のスクリーンショット

 先月末に日テレ・東京ヴェルディベレーザからミランへの完全移籍が決定した長谷川唯が2月1日、オンライン上で取材に応じ、現在の意気込みを語った。

 2009年にベレーザの下部組織メニーナに入団して以来クラブひと筋12年間在籍していた長谷川は、「自分自身、移籍も初ですし、中学時代からお世話になっているこのクラブを離れるというのは寂しい気持ちもありますが、昔からの夢だった海外挑戦ということで、本当に楽しみ。向こうでの結果や、活躍というのがチームへの恩返しになると思う。応援してくれた人たちにもそういう姿を届けたい」と期待に胸躍らせた。

 移籍決断の決め手は、「ACミランというクラブは、男子でもビッグクラブ。女子は創設されてから時間も経っていないですが、1位を目指すための意欲が伝わってきて、自分自身も必要とされていると感じました。個人というよりは、チームと一緒に上を目指したい」という気持ちだった。
 
 長谷川の海外志向はメニーナ加入以前からだったという。

「私が小学生のころからアメリカが強いというのは知っていて、なでしこジャパンが(2011年の)ワールドカップ優勝の前から、アメリカでプレーしたいというのは、作文とかで書いていました」しかし、徐々にカテゴリーが上がり、年代別の日本代表に選ばれ、対戦機会が増えることで、「ヨーロッパでプレーしたい」と思うようになり、ここ数年ヨーロッパ各国が女子サッカーにさらに力を入れている状況を見てその想いが強くなったという。

 イタリア屈指の名門であるミランの女子チームは2018年に誕生し、今シーズンの女子セリエAでは12節を終えて2位に付けている強豪だ。セリエAの1位、2位チームには来季のチャンピオンズ・リーグ(CL)への出場権が与えられる。

 なでしこジャパンの先輩で、CL優勝経験を持つ熊谷紗希や、今冬にイングランドのアストン・ビラへ移籍を決めた岩渕真奈などには「紗希さんやブチさんは昔から海外でプレーしていたこともあって、日本だけでなく、海外でもプレーした方が良いと言われていました。移籍決定を報告したら『おめでとう、楽しみだね』と声を掛けて頂きました」とCLでの対戦を心待ちにしている。

「ヨーロッパで挑戦するからにはCLを目指せるチームというのも移籍決断の一つ。大きな目標としてCLに出るということもあるが、まずは、チームで自分がどれだけ結果を残せるか。チームがどれだけ良い成績を出せるかが大事だと思っています。まずはこのチームで1位を目指したい。CLで上にいく為に自分は全力を尽くしたい」そう意気込んだ。

【画像】「めっちゃ可愛い!」長谷川唯が投稿した貴重な袴姿
 

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