「なにを与えても満足しない駄々っ子のようだ」マドリーを飛び出した若きMFの決断を現地記者が非難

2021年01月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「戦力になりきれなかった責任は本人にある」

アーセナルへのレンタル移籍を選んだウーデゴーには「覚悟が足りない」という厳しい意見も。(C)Getty Images

 1月27日、レアル・マドリーのMFマーティン・ウーデゴーのアーセナルへのレンタル移籍(今シーズン終了まで)が発表されたが、現地スペインでは、マドリーとウーデゴー本人が話し合いの末に導き出したこの決断に対して、さまざまな意見が飛び交っている。

 1年前倒ししてウーデゴーの呼び戻しを進言しながら、十分な出場機会を与えなかったジネディーヌ・ジダン監督を非難する声が多い中、戦力になりきれなかった責任をウーデゴー自身に求めていたのが、『アス』紙のアリツ・ガビロンド記者だ。
 
「マドリーへの復帰がベストの決断だと確信しなかったのは、他でもないウーデゴー自身だ。実際、もう1年ソシエダに残ったほうがよかったという疑念は、彼の中から払拭されていなかったように感じる。ましてやシーズン真っ只中に退団するなどもってのほかだ。目の前にある運命を受け入れなければならないのに、なにを与えても満足しない駄々っ子のように、彼はチームを出て行った。わたしはこのような形でキャリアを下降させた選手を他にも知っている」

 ウーデゴーはまだ22歳。ガビロンド記者も、その両足には今後巻き返せるだけの十分な才能が宿っていることを認めているが、このノルウェー人MFの移籍志願が公になる数時間前に臨んだ記者会見で、この騒動のもうひとりの主役であるジダン監督はこう語っていた。

「マドリーというのは難しいクラブだ。私も現役時代に経験した。すべての選手にとって条件は同じだ。厳しい競争にさらされる中で、チーム内でみずからの価値を示さなければならない。監督のせいではない。選手が証明しなければならないんだ」

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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