「7か月で14キロも太った」悪童カッサーノ、スペインでの失態はマドリーのせい!?「ほぼ毎日、“ヌテラ”を…」

2021年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

カペッロとの衝突も…

キャリアの絶頂期にあった時に、鳴り物入りでマドリーの一員となったカッサーノが、スペインでの日々を振り返った。 (C) Getty Images

 イタリア・サッカー界の悪童が、本領を発揮できなかったスペインでの日々を振り返った。

 自らの過去を語ったのは、元イタリア代表FWのアントニオ・カッサーノ。ローマやミラン、インテルといったセリエAの強豪を渡り歩いた名手である。

 これまでも歯に衣着せぬ発言で物議を醸してきた男は、2006年の1月から約1年半だけ在籍したレアル・マドリー時代の苦い記憶について明かしている。

 当時、キャリアの絶頂期にあったカッサーノだったが、スペインの巨星では、日頃の不摂生が祟り、調整不足を露呈。辛辣な地元メディアから「マドリーはイタリアからブタ(カッサーノ)を連れてきた」と酷評された。

 最終的に当時の指揮官だったファビオ・カペッロとの確執もあり、チームから三行半を突き付けられる形でスペインを追われたカッサーノ。そんな"悪童"がマドリーで成功できなかったワケを自ら語った。

 現地時間1月25日に、元イタリア代表FWクリスティアン・ヴィエリとの『ツイッチ』の番組『BOBO TV』に出演したカッサーノは、「俺があのクラブで上手くやれなかったのは、チームのせいだ」と言い放っている。

「移籍した時に俺はなんとかして12キロも体重を落としていたんだよ。それなのにクラブの誰かが、スポンサーをやっていたからと毎月5キロのヌテラを提供してきたんだ。それを食べてしまったんだ……。マドリーじゃ上手くやれなかった理由はそれだ」

 糖質の高いチョコレート風味の甘いスプレッドであるヌテラを大量に提供され、「リバウンドしてしまった」というカッサーノは、さらにこう続けている。

「しばらくしてチームにカペッロがきた。出だしは良かったよ。2試合で2ゴールも決めたからね。まるで世界の王様になった気分だった。けど、シーズン前半のリヨン戦で彼と衝突した。そして彼は俺をチームから追放したんだ。

 そのころの俺は7か月で14キロも太っていた。ほぼ毎日、ヌテラを瓶から直接食べていたからだよ。当時は気にしてなかったけど、今となっては恥ずかしいね。もちろんカペッロとは今は何のわだかまりもない。俺が本当に愛してやまない人だ」

 もしも、カッサーノが暴飲暴食に走らずにサッカーを真剣に取り組んでいたら、彼はマドリーでスターダムをのし上れていたのか――。タラレバだが、興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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