久保建英が演出した“18秒弾”を「見ていなかった」敵将。“犬猿の仲”のヘタフェ指揮官との握手拒否が理由か

2021年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「これまでも何度もあった」「興味はない」

久保のパスカットから生まれた衝撃弾を見ていなかったのが敵将のマルセリーノ(左)だ。 (C)Getty Images

 現地時間1月25日に開催されたラ・リーガ第20節で、久保建英が所属するヘタフェは、アスレティック・ビルバオとアウェーで対戦。1-5の大敗を喫した。

 この試合で話題を集めているのが、ビルバオのマルセリーノ・ガルシア・トラル新監督が取った行動だ。

 キックオフ直後、久保のパスをカットから、ボールを繋いだヘタフェがわずか18秒で先制点を奪うのだが、敵将のマルセリーノはこのシーンを見ていなかったのだ。ゴールが決まってから、何が起きたのかわからないような表情でベンチに姿を現わすシーンが、テレビカメラにもしっかり抜かれていた。

 いきなりリードを奪われるかたちになったビルバオだが、このマルセリーノを新指揮官に迎えていきなりレアル・マドリーとバルセロナを連破してスーペル・コパを制したチームは、堅守のヘタフェをあっさり攻略。13分にラウール・ガルシアのボレーシュートで追い付くと、50分にセットプレーからジェライ・アルバレスのヘッド弾で試合をひっくり返す。その後も3点を奪って大勝を飾った。

【動画】 久保が起点となった電光石火の18秒弾&その後に姿を現わす敵将マルセリーノ
 余裕のある展開だったこともあり、55歳のスペイン人指揮官は、試合終了の笛を待たずに、ベンチを後にしている。

 現地紙『AS』は、「マルセリーノが遅く来て、早く出て行ったのは、(ヘタフェのホセ・)ボルダラスと挨拶をしたくなかったからだ」と報じている。マルセリーノがバレンシアを率いていた2年前に会見で舌戦となるなど、両指揮官は犬猿の仲にあることが知られている。

 試合後、マルセリーノ監督は"握手拒否説"を否定。「私はいつもぎりぎりに出て行く。今日はトイレに行っていたんだ。遅れて出て行くのは普通のことで、これまでも何度もあった」と釈明した。

 またボルダラス監督の方も、「会話はしていない。そんなことに興味はない」と気にもしていない様子だった。

 真相はわからないが、両監督の対決は今後も注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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