「サンプにもミウラがいる」イタリア初得点の吉田麻也を現地メディアが軒並み絶賛!「日本の跡を残した」

2021年01月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

長友、冨安に次いで3人目の日本人DFの得点

パルマ戦で移籍後初ゴールを挙げた吉田。(C) Getty Images

 2021年1月24日は、サンプドリアの吉田麻也にとって特別な日となった。セリエA第19節のパルマ戦で、イタリア移籍から初のゴールを記録したのだ。

 吉田は前半25分、アントニオ・カンドレーバのクロスのこぼれ球をゴール前で押し込み先制点を奪った。チームは9分後にも追加点をマーク。相手のシュートがゴールマウスに嫌われる場面もあったが、クリーンシートで逃げ切り、2連勝を飾った。

『Sport Mediaset』は、吉田が長友佑都、冨安健洋に続き、3人目の日本人DFの得点と報道。ちなみに、セリエAのパルマ戦でネットを揺らした日本人としても、森本貴幸、本田圭佑に続いて3人目という。

 一方、『TUTTOmercatoWEB』は、「サンプドリアにもミウラがいる」と、同じ街ジェノバを拠点とするジェノアでかつて三浦知良がゴールを決めたことを伝えつつ、吉田のゴールを報じている。

「それは、今夜のゴールでヨシダが正式にサンプドリアの歴史に名を刻むからだ。アジア人初の得点者だからである。著名な同僚のように、ジェノバに日本の跡を残した」

 もちろん、メディアの採点も上々だ。『Sport Mediaset』や衛星放送『Sky Sport』、『Gazzetta dello Sport』紙、『calciomercato.comは、6.5点と及第点以上をつけた。

『Gazzetta dello Sport』紙は「先制点の手柄、そして自分の守備エリアをうまくコントロールした」と報道。『calciomercato.com』は「序盤にかなり深刻なミスも、パルマが生かさず。ゴール前で押し込み、先制点を奪取」と伝えている。

【動画】吉田麻也が左足で決めたセリエA初ゴールはこちら!
 
 序盤のミスは、13分にクリアに失敗し、あわやパルマの先制点というピンチを招いた場面のことだ。サンプドリア専門サイト『samp news』も「スタートは良かった」としながら、クリアミスがあったこと指摘した。

 だが、同メディアは7点と高い採点で「先制点で挽回。その後はパルマの攻撃にとてもうまく対応してリードを守った」と賛辞を寄せている。

『Corriere dello Sport』紙や『TUTTOmercatoWEB』も同様に7点と高評価。後者は「家畜小屋からスターに。パルマ先制点の原因となりかけたが、反対にチームの先制点をマーク。個人ではイタリアで初ゴールという喜び」と称賛した。

 勝点26で10位のサンプドリアは、次節でユベントスと対戦する。今節で冨安健洋が所属するボローニャに2-0で勝利した王者相手に、吉田とサンプドリアは再びクリーンシートを記録できるか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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