今季2敗目も「冬の王者」となったミランの優勝確率は100%? 伊メディアが統計紹介もイブラの反応は――

2021年01月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

過去8ケースはすべて優勝

アタランタに完敗を喫したミラン。頼みのイブラヒモビッチも不発にに終わった。 (C)Getty Images

 手痛い黒星を喫しながらも、首位で前半戦を折り返すことに成功した。開幕前の下馬評を考えれば、ここまでは上出来と言えるだろう。あとは、後半戦でも続けられるかどうかだ。

 1月23日のセリエA第19節で、ミランはアタランタにホームで敗れた。前半に先制を許し、後半に追加点を献上すると、最後はカウンターでダメを押されている。ミランにとってはユベントス戦以来3試合ぶりとなる今季2敗目だ。

 それでも、ミランは首位の座を保った。3ポイント差だった2位インテルが引き分けたからだ。インテルが勝っていれば、得失点差で順位表の頂点を譲っていたミランだが、「冬の王者」の称号を手に入れることに成功した。

 もちろん、「冬の王者」がスクデット(優勝)を意味するわけではない。ただ、イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、ミランにとって朗報と言える過去のデータがあるようだ。
 
 記事によれば、前半戦の最終節で敗れたものの、「冬の王者」に輝いたのは過去に8ケース。そしていずれも、最終的にスクデットを手にしている。(カッコ内は前半戦終了時の2位とのポイント差/2位との最終ポイント差)

1957-58シーズン:ユベントス(+2/+8)
1967-68シーズン:ミラン(+2/+9)
1984-85シーズン:ヴェローナ(+1/+4)
1988-89シーズン:インテル(+1/+11)
1989-90シーズン:ナポリ(+2/+2)
1994-95シーズン:ユベントス(+1/+10)
2008-09シーズン:インテル(+3/+10)
2012-13シーズン:ユベントス(+5/+9)

 ただ、エースは気を緩めていない。見事だった前半戦を白星で締めくくれず、試合後に「言い訳しない」と話したズラタン・イブラヒモビッチは、「冬の王者?無意味だ」と強調している。

「リーグ戦はまだ半分だ。ここまでのオレたちはうまくやった。でも、まだ何にもなっていない。今がもっとも難しい時期なんだ。試合がたくさんあるからね。続けていかなければいけないというだけだ」

 ミランはこのまま最後まで首位の座を保ち、10年ぶりのスクデット獲得を果たせるだろうか。前回優勝時のメンバーであるイブラヒモビッチは、それを目指している。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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