【明神智和】ボクはこうしてプロになった①|プロサッカー選手が必ず持っているモノとは?

2021年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

やはり「プロって素晴らしい」

明神氏も憧れたという90年代のACミラン。特にオランダトリオのプレーは自身で真似るほど何度も繰り返し見たという。(C) Getty Images

 ガンバ大阪などで名高い活躍をし、ワールドカップにも出場した元日本代表の明神智和氏。現在はガンバ大阪ユースコーチとして指導者の立場にある同氏が、プロを目指す子どもたちに伝えたいこととは――。

 第1弾は、プロを目指す心構えや目標設定、そして実際に行なっていたトレーニングについて語ってもらった。

――◆――◆――

 私がプロ選手を経験したからこそ伝えられることというのは、やはり「プロって素晴らしいものだよ」ということです。

 自分の大好きなサッカーで、多くの人に喜んでもらえる。もちろんプロは仕事でもあるので、それでお金も稼げる。そういう仕事はものすごく素晴らしいと思うのです。

 もちろん大変な部分もある。いろんなプレッシャーがあったり、それに打ち勝つ強さが必要だったり、子どもたちにはそんな両面を伝えたいと考えています。

 プロを目指すためには、まず、大前提として目標を立てなければなりません。目標の立て方には、大きく2つのパターンがあると思います。
 
 1つはいつまでにプロになると決め、そこから逆算していく方法です。例えば18歳でプロになる。20歳でJ1でレギュラーで出る。22、3歳で海外に行くとか、そういう目標設計をして、そこから逆算して今何をやらないといけないかを考えるキャリア設計です。

 もう1つは今出来ることを積み上げていって、選択肢を増やす、段階的にステップアップしていく方法です。

私自身は後者で、プロになりたいとか、J1で試合に出たいという想いは中学生くらいからありましたけど、そこから逆算したというよりも、今自分が積み上げるものを増やして、徐々にプロへの道が見えてきたという部分の方が大きかったです。

 もちろんどちらの方が良いということではありません。重要なのは、最終的な目標をしっかりと持つこと。今何を積み上げないといけないかという、「今」の部分を大事にすることです。
 

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