「クボを追い抜きたい」久保建英と“燻る”ブラジルの逸材がマドリーの“EU圏外枠”を巡って争いか「主導権を握っているのは…」

2021年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「状況は刻々と変わる可能性がある」

ドルトムントとヘタフェで研鑽を積むレイニエール(左)と久保。先にマドリー復帰を果たすのは (C)Getty Images

 今冬にビジャレアルからヘタフェへ籍を移した久保建英。スペイン紙『MARCA』は、「レアル・マドリーはこの日本人を次代のプロジェクトの中心のひとりと見ている。彼の成長が遅れないことを望んでいる」として、そのオペレーションには保有元のマドリーの意向が強く働いた、と報じている。

 その久保のマドリー復帰を阻む最大の障壁とも言えるのが「EU圏外選手枠」だ。現在、リーガ王者の「EU圏外選手枠」3つは、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、DFエデル・ミリトンのブラジル代表トリオで占められている。

 ただ、マドリーの専門メディア『Defensa Central』によれば、ヴィニシウスはスペインの当局に二重国籍取得の書類を提出しており、「状況は刻々と変わる可能性がある」という。また、ロドリゴは2022年にEUパスポートの取得、ミリトンは今シーズン限りでのマドリー退団の可能性がそれぞれあるようだ。

『Defensa Central』は、これで空くかもしれない「EU圏外選手枠」の確保、すなわちトップチーム入りを狙っているのが、久保と現在はドルトムントにレンタル中のブラジルU-23代表の逸材MFレイニエールだと伝えた。

「レイニエールはクボを追い抜いて、次のレアル・マドリーのチームに参加したい」と題した記事の中で、「日本人とブラジル人はその瞬間を待っている。それはますます近づいている」と綴り、こう続けている。

「主導権を握っているのはクボのようだが、レイニエールも僅差で追っているようだ。彼はバレンシアに行くのを拒否し、彼を望んでいる他のスペインのクラブに(オファーの)間口を広げている。彼のアイデアは、ドイツでのレンタル期間に成功し、マドリーに戻るために自身の地位を固めることだったが、ドルトムントでの立場によって複雑になっている」

 ブンデスリーガの名門に2年レンタルで加入した19歳は、ここまで全公式戦合わせてわずか8試合、136分しかプレーしていない。そのため、久保と同じようにレンタル先の変更を検討しているようだ。

 日本が誇る至宝は、ヘタフェで結果を残し、このライバルに差をつけることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】デビュー戦で披露した久保とアレニャの見事な連係プレーはこちら

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