【FC東京の最新陣容】アンカーか、CBか。森重の起用法は?

2021年01月20日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

バランサー青木の起用法も気になる

来季の予想布陣。ベテランの林が負傷離脱中のGKは波多野がレギュラーの座にもっとも近い。

 ルヴァンカップ制覇後、東、森重、永井、安部、渡辺、D・オリヴェイラなど主力組のほとんどが契約更新。さらに、鹿島からレンタル中だったレアンドロが完全移籍に移行したうえに、即戦力として浦和からバランサーの青木、山形から攻撃センスに優れた渡邊らを獲得した。J・オマリ、丹羽、原と3人の去就(いずれも1月19日現在で契約未更新)は気になるが、新陣容を整えつつある印象もある。

 昨季と同じ4-3-3システムをベースにするなら、シーズン開幕に向けて最大の焦点となりそうなのが森重の起用法。昨季終盤戦と同じくアンカーで使うのか、本職のCBに戻すのか、今後の補強次第で"答"が明らかになるはずだ。

 その点では、J・オマリの去就もポイントだろう。柏とのルヴァンカップ決勝で渡辺とゴール前に強固な壁を築いたこの助っ人が退団すれば、森重はCBが主戦場になりそうだ。

 MFでは新戦力の青木の起用法も気になる。4-3-3の場合、アンカーだと守備に、インサイドハーフだと攻撃に不安があるように映り、どちらかを任せるよりも2ボランチの一角に配置したほうが機能するはずだが、そこは長谷川監督の采配次第になる。

 もっとも、思考が柔軟な長谷川監督のことである。昨年と同じく複数のシステムを使い分ける可能性があり、対戦相手や戦況によって森重の起用法もかえそうだ。
 
最新移籍動向(1月19日現在)
加入
MF 青木拓矢(31) ←浦和(完全移籍)
MF 渡邉凌磨(24) ←山形(完全移籍)
DF 蓮川壮大(22) ←明治大(新人)
DF 大森理生(18) ←FC東京U-18(新人)
GK 阿部伸行(36) ←長野(完全移籍)

退団
FW 矢島輝一(25) →大宮(完全移籍)
MF 宮崎幾笑(22) →岡山(レンタル移籍)
MF 平川 怜(20) →松本(レンタル移籍)
DF 木村誠二(19) →京都(レンタル移籍)
GK 志村 滉(24) →磐田(レンタル終了)

構成●サッカーダイジェスト編集部

※『サッカーダイジェスト』1月28日号(同14日発売)より一部修正して転載。

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