【SC相模原】未知なる舞台に挑むチームにおいて藤本淳吾が語る「自分の役割」

2021年01月19日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「言っていきたいし、言っていかないといけない」

今年3月には37歳を迎える藤本。「まとめ役じゃないけど、そういうのもやっていけたら」と決意を新たにする。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 今年でプロ16年目。J2初参戦のSC相模原の背番号4、藤本淳吾は1月18日のチーム始動日、新シーズンに向けて意気込みを語った。

 2019年シーズンを終えたあと、約半年間、所属クラブがなかった。引退したわけではなく、現役続行を模索していたなか、20年8月、当時J3の相模原への加入が決まる。ほどなくしてチームは上昇気流に乗り始め、藤本も貴重な戦力として奮闘を見せJ2初昇格に貢献。「試合に出ている、出ていないは関係なしに、みんながひとつになって勝ち取ったもの」と振り返る。

 次なる戦いのステージはJ2だ。相模原にとっては未知の舞台で、藤本は「誰もが、相模原が降格するんだろうなと思っているかもしれない」と憂慮し、「4チームが落ちるなかで、難しいと思う」と続ける。

 だからこそ、自分のやるべきことが明確になったのだろう。キャプテンとしてチームを牽引していた歴戦のベテラン富澤清太郎の退団を惜しみつつ、「イナさん(稲本潤一)と自分が(年齢的に)上なので、まとめ役じゃないけど、そういうのもやっていけたら」と決意を新たにする。

 プレーで示すのはもちろん、言葉でも伝えていく。コーチングスタッフに任せきりにせず、「自分も気づいたことがあったら、どんどん言っていきたいし、言っていかないといけない。そこは自分の役割だと思うんで」と表情を引き締める。
 
 チーム一丸となって戦えれば、「とんでもないことが起こせる」と信じている。「普段は仲良く、練習が始まったらピリッとしながら」引っ張っていく覚悟だ。

 オフはしっかりと身体を休め、満喫したという。「早くサッカーがしたかった」とモチベーションはすこぶる高い。精緻な左足のキックと、そのリーダーシップでチームを高みへと導きたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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