【山形】主力2人が移籍も大型補強に成功。J1昇格へ高まる期待

2021年01月15日 嶋 守生

「チームを変化させてくれる選手が集まった」(石丸監督)

全体練習後に選手に話をする石丸清隆監督(中央)。写真:嶋守生

 モンテディオ山形は1月14日に始動。午前中にチーム全体で顔合わせをしたあと、雪景色をバックに今年初のチームトレーニングに臨んだ。

 この日の練習に参加した選手は、新加入選手、既存戦力、別メニューの調整組も含めて20名。別会場でメディカルチェックをしていることもあり参加人数は少なかったが、選手たちは笑顔をみせながら、パスワークや4対2など軽めのメニューで、約1時間半オフ明けの体をほぐしていた。

 石丸体制1年目の昨季は、スタートダッシュに失敗した影響も大きく昇格戦線に加われなかった。しかしシーズン後半戦はハイプレスとパスサッカーが浸透して得点数が増加。多くの可能性を残したままシーズンを終えることができた。

 そのうえ、今オフの主力残留と大型補強に成功したことで、2021年シーズンへの期待はさらに高まっている。

 15人がチームを離れ、14人が加入する大幅入れ替えとなった今オフは、スタメンクラスの流出は中村駿、渡邊凌磨くらいで、エースのヴィニシウス・アラウージョを中心にほとんどの主力が残留した。さらに出場機会の少ない若手選手やサブメンバーを放出したうえで、昨季のJ2リーグやJ3リーグで活躍した即戦力を獲得し、戦力の底上げに成功している。
 
 特にパスサッカーを支える中盤は多士済々だ。左利きのファンタジスタ堀米勇輝、守備のスペシャリスト藤田息吹、昨年ボランチにコンバートされて開花した國分伸太郎、熊本で攻撃の中心を担ったアタッカー中原輝、昨年水戸で経験を積んだ"ハマのプリンス"山田康太といったタレントが揃い、抜けた中村や渡邊の穴を埋めて余りある陣容となっている。
 
 石丸清隆監督も「技術もあるし、特徴を持っていて、チームを変化させてくれる選手が集まった」と今年の新加入選手の面々に手応えを感じているようだった。
 
 

次ページJ1昇格へ、勝負のシーズンに。

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