「クボは本当にお見事だった」ヘタフェ指揮官が“ぶっつけ本番”デビューの久保建英を絶賛!

2021年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日は素晴らしい能力を見せてくれた」

練習参加もしていなかった久保をいきなり実戦で起用したボルダラス監督は、そのパフォーマンスを絶賛した。 (C) Getty Images

 ヘタフェ移籍で注目を集めた久保建英にいきなり出番がやってきた。

 現地時間1月11日に行なわれたラ・リーガ第18節で、敵地に乗り込んでエルチェと対戦したヘタフェは3-1と勝利した。

 ヘタフェがリーガ3試合ぶりの勝利を挙げた一戦で、小さくない存在感を示したのが、久保だ。8日にヘタフェ加入が正式決定していたものの、スペインでの記録的な大雪の影響により、一度も練習に取り組まずにエルチェ戦に強行出場したのだ。

 しかし、19歳の若武者は"ぶっつけ本番"でもいかんなく実力を発揮する。64分からピッチに立つと、わずか5分後に相手GKが弾かざるを得ないほどの強烈なミドルシュートで勝ち越し弾を演出。さらに試合終了間際の86分には相手DFのPKを誘発するクロスを供給して3点目にも絡んだ。

 途中出場ながら逆転勝利を呼び込んだ久保を指揮官も讃えている。試合後の会見で「彼とはヘタフェ正式加入の前から何日も話し合っていた」と、"ぶっつけ本番"起用の背景を明かした。

「マドリードに到着したのは金曜だったが、チームは難しい状況にあり、家で孤立していなければならなかった。しかし、私たちはこのチームのこと、ピッチのどこで助けてほしいかを話していたんだ。

 今日もホテルで、もしも、ピッチに立つことになった場合には、どういう貢献をしてほしいかを説明した。クボは本当にお見事だったよ。2-1とする得点を呼び込んだプレー、アンヘルのPKを誘ったプレーと、二つのアクションを創出したからね」
 
 久保への信頼を強調したボルダラス監督は、「クボとアレニャは我々を助けるために来てくれたんだ」と、同じく今冬の移籍市場でバルセロナからレンタルで加入したカルレス・アレニャとともに新戦力への期待を込めた。

「アレニャは少しだけ練習に取り組み、クボはまったくできなかった。だが、2人とも今日は素晴らしい能力を見せてくれた。私たちは彼らを歓迎している。本当にファンタスティックで、加入してくれたことを嬉しく思うよ」

 デビュー戦でいきなり指揮官の信頼を勝ち得た感のある久保。今後、周囲との理解度が深まれば、その存在はますます大きなものとなりそうだ。

【動画】鮮烈ドリブルから強烈ミドル! 逆転弾を呼び込んだ久保建英のプレーはこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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