高校時代の槙野・柏木の秘話も披露! 内田篤人氏が部活とユースの違いを解説「負けちゃってるのかな…」

2021年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「『あ、広島勝ってる』とか」

日本代表や鹿島、ドイツクラブで長年活躍した内田氏が自身の経験も踏まえ、部活とユースの違いを説明した。写真:滝川敏之

 現在DAZNで自身の冠番組『Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME』に出演中の元日本代表DF内田篤人氏。第13回目の放送では高校サッカーにおける、部活とユースチームの違いについて切り込んだ。

 静岡県出身の内田氏は、地元の強豪・清水東高に進学。難敵揃いの静岡にあって選手権出場こそ縁はなかったものの、年代別代表にも選ばれるなど、めきめきと頭角を現わすと、2006年に高卒で鹿島アントラーズに入団し、07年からのリーグ3連覇などに大きく貢献している。

 今年の選手権では応援リーダーも務めた内田氏は、部活とJクラブの下部組織であるユースとの一番の違いは、「土のグラウンドで、自分たちでボールやマーカーからグラウンド整備まで全部準備すること。学校の部活だから、プロを生み出すためというよりは、ちゃんと教育の中でサッカーをする」と説明。前者は大前提として教育課程の延長線上にあると論じた。
 
 また、「もちろんユースの選手の方が多かった」という年代別代表に招集された際の出来事も振り返り、「サンフレッチェの槙野(智章)、柏木(陽介)だったりがいて、そういう選手は自分がトップに上がれたらプロ選手になれるんで、週末のJリーグの試合をよく見る。『あ、広島勝ってる』とか。僕はそれがなかったから、すごい寂しかった。彼らにはなんか将来があるな、プロになるっていう道がリアルだなと。僕はそういうのがなかったので、気持ちの持ちようというか、そういう部分では負けちゃってるのかなとは思っていた」と、メンタルの部分にも言及した。

 なにかと比較されることの多い部活とユース。しかし内田氏が語ったように、そのどちらにも、そこでしか経験することのできない特別なメリットがありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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